【今回の記事】

【記事の概要】
   (豊田真由子議員の実家の)近所の住民によると、「あの家は父親が東大母親が東京外語大出で、娘3人も高学歴。長女は医者三女は弁護士だから、次女の豊田議員も東大卒とはいえ、四方八方からプレッシャーを感じながら育ったんでしょうね」

【感想】
   始めに断っておきますが、豊田議員の実家にまで取材に押しかけ、家族に対しても否定的な表現をしているこの記事を私は支持しません。
   たまたまこの記事に両親の学歴が紹介されていたので、豊田氏の「愛着」について考える材料として使わせてもらう意図でその部分だけを引用させてもらいました。ご了承ください。

   さて、私は以前次のような記事を投稿していました。
その中で私は以下のような事を述べています。
我が子のいじめを認めない親には高学歴社会的地位が高い人間が多いそうです(教育評論家尾木直樹氏のブログより)。何故でしょうか。その親達はもしかしたら、精神科医の岡田氏が憂慮しているように、幼少から教育熱心過ぎる支配型タイプの親に育てられ、親からの共感」をあまり受けて来なかった「自己愛」人格の人間達かも知れません。“自分ファースト”の考えであるがゆえに、「我が子ファースト」に陥り、我が子の非を認めたくないのかも知れません。
   なお、ここで言う「共感」とは、オーストリアの精神科医コフートが「自己愛自分は特別だと考える)性人格」について、「幼い頃の未熟な自己愛を満たす『共感』を得られなかったために、自己愛の成熟が阻まれたことに原因がある」と「自己愛」性人格の要因として挙げているものです。
   この「共感」行為を具体的に挙げると、自分のしたことを見てほしくて誇らしげに振り返る子どもに、「すごい!」と称賛を送ったり子どもの夢物語をしっかり聞いてあげたりするようなことだそうです。幼少期に親からそのような対応を殆どしてもらわなかった子供大人になった時に「自分は特別」と認識する「自己愛」人格を持つようになるのだそうです。
   因みに「すごい!」と褒めたり、子どもの夢物語に共感しきちんと聞いてあげたりする行為は、親子の愛着を形成するための支援である「愛着7」のうちの2つの行為です。

   豊田議員の両親も高学歴の持ち主です。更に長女も医者、三女は弁護士になっていますから、次女の豊田氏も幼少の頃から四方八方からプレッシャー」を感じながら宿命的に偏差値の高い大学を目指す生活を送っていたということが考えられます。つまり、幼少から教育熱心な支配型タイプの親に育てられ、どちらかというと「共感」よりも「自立をより求められ、きめ細かい愛情をあまりかけられて来なかったのではないでしょうか?その結果、「ハゲーっ!」「この『豊田真由子様』にむかって」等と秘書を見下し自分の地位は格上」と言わんばかりの暴言を吐く人格を身に付けてしまったのかも知れません。
   またある議員によれば「豊田議員に限らず秘書に激昂する議員は沢山いる」とのことです(その事を発言した議員は直ぐに発言を撤回したそうですが…)。議員の先生方と言えば軒並み高学歴の方々ばかり。やはり…。
{ACDFA569-B942-43C4-B4CE-9BE7593FFD51}

   因みに、米国の心理学者サム・ヴァクニン博士は、トランプ米大統領は自己愛性人格(パーソナリティー)障害であると結論づけています。トランプ大統領と豊田真由子議員、この両者、「自分だけはいつも正しい特別な存在である」と“叫んでいる”と言う点でかなり共通点があるような気がします。

   なお、今回の投稿の意図は、単に豊田議員の暴言の背景を考える事だけではありません。幼少期の子供に対して「褒める」「共感しながら聞く」のような愛情行為が無意識の内に疎かになっている家庭は他にもあるように思います。そこで、この記事をきっかけにして、我が子を「自己愛」型人間にしない為に、幼少期の養育の在り方見直す機会としたいのです。
   因みに、「『見直す』って言っても子どもに対して何をすればいいの?」という疑問に対する答えの一例が先の「愛着7」です。