【今回の記事】

【記事の概要】
(沖縄県)北谷町砂辺の砂辺馬場公園付近で13日、鼻に長さ約11センチの吹き矢が刺さった猫が発見された。猫は15日に保護されて治療を受けたため命に別条はないが、県は虐待事案として注意を呼び掛けている。
   発見当時、猫の鼻には矢が3センチほど刺さっており、目がうつろで弱っている様子だったという。女性はその場で猫を保護しようとしたが、猫が逃げたため断念。15日に猫を保護し動物病院に搬送したという。
 女性は「被害が広がらないか心配だ」と懸念した。猫の事案発生後、現場付近を重点的に見回っているという北谷町砂辺区の伊禮嶺生自治会長は「(犯罪が)エスカレートしないかが怖い。馬場公園は子どもたちが遊ぶので、注意して見守りたい」と話した。


【感想】
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   余りにも痛ましいこの事件。猫はさぞかし苦しかったに違いない。

   さて、私は以前に次のような記事を投稿している。
この中では、およそ次のような内容を紹介している。
自分より弱い生き物へ危害を加えるこの行為は愛着(幼い頃に結ばれる母親との"愛の絆")が不安定だった人間に見られる行為である。1997年に起きたあの神戸連続児童殺傷事件で逮捕された当時14歳の中学生A男(別名『酒鬼薔薇聖斗』)も、同じような症状を見せていた。ミミズやカエルから始まり鳩やネコの解剖までエスカレートして行った。
   更に、この少年の行動の要因についても次のように紹介している。
母親は、躾に大変厳しく授乳も自立を早めようと10ヶ月で止めた。以後に行われた裁判の判決文でも、『一歳までの母子一体の関係の時期に、少年に最低限の満足を与えていなかった疑いがある』とされている。時にヒステリックな程に少年を厳しく叱りつけることもあった。そのため、少年は精神的に不安定になり、母親は精神科の医者から「躾が厳しすぎる」と指導を受けた。
   この事件の原因は、少しでも早い子供の自立を願った乳児期の不十分な養育と、母親のヒステリックなまでの躾に厳しい養育態度だった。

   精神科医の岡田氏の指摘によれば、このような養育をする母親は、世の中には数多くいるとされている。
   この猫に吹き矢を刺した人間を育てたのもそういう親による熱心過ぎる養育かもしれない。今のうちに愛着を育てる養育に切り替えないと、行為がエスカレートして、また同じような残虐な事件が繰り返されないとは言いきれないのだ!