【今回の記事】

【記事の概要】
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   2月末をもって、芸能界から引退した堀北真希(28)。一昨年8月に山本耕史(40)と結婚してからは新たな仕事をほとんど入れず、昨年、第一子を出産していた
   そんな堀北が、今年1月、生後間もない新生児を連れて「別居」していたと「女性セブン」(小学館)が報じている。それによれば、堀北は「完全に子育てモード」。「完璧主義」な堀北は、初めての育児に戸惑いを抱えながらも新生児の世話に追われ、「夜泣きもあるし、睡眠不足にもなるし、おまけに夫への食事の用意もしなければ、と疲れがたまっていった」とある。山本は育児に積極的だとしつつ、「生まれてすぐの赤ちゃんに父親ができることって少ないんです。おっぱいもおむつ替えも、基本は堀北さんあやすといっても生後1~2か月の頃は反応があるわけでもない山本さんは家にいてもボーッとするだけやることも手伝うこともなく、手もち無沙汰になって…。そんな夫の様子を堀北さんも気にしていたみたい。生活に徐々にズレが生まれていきました」と、“堀北の知人”が明かしている。
   そうした夫婦のすれ違いから、堀北は「その方が彼も自由にできるしお互いストレスがないだろうと考え」、「少し離れて暮らしてみようか」と提案したという。夫婦納得のうえで堀北が子連れで自宅を離れ、飛び立ったのはなんと「北海道」。引退発表で身辺が騒がしくなることも踏まえ、「マスコミも知人もいないし、自然豊かで空気もきれい。赤ちゃんを育てる環境としては最高」と“別の芸能関係者”が言う。

【感想】
   注目の夫婦の産後クライシス(危機)でしょうか?
   さて、子供が母親に愛着(愛の絆)を形成する上で忘れてはいけない事に「愛着の選択性」があります。この事については、拙稿「シリーズ『愛着の話』」(複数の専門家の著書を基に、私が読みやすい表現に書き直したもの)の以下の記事でふれています。
   その中で次のように述べました。
「愛着の大きな特徴は、それが、特定の存在(ほとんどの場合は母親)との特別な絆だということです。それを『愛着の選択性』と言います。愛着がまだ形成されていない段階で、複数の大人が養育に関わると、赤ちゃんのとった行動に対する応答の仕方が、それらの大人によって異なるので、赤ちゃんが戸惑い不安になるのです。」
   つまり、愛着を形成するまでは、母親以外の人間が赤ちゃんの世話に当たる事は極力避ける必要があるのです。(詳しくは上記の投稿記事をご参照ください。)
   つまり、夫の山本氏が「生まれてすぐの赤ちゃんに父親ができることって少ない」と感じるのは当然のことであり、逆に言えば、山本氏は今はまだ赤ちゃんの養育に関わってはいけないのです。

   では、生後間もない頃に父親がすべき事は何なのでしょうか?
   その事については、やはり「シリーズ『愛着の話』」の中の以下の記事でふれています。
   その中で次のように述べています。
「もしもお父さんが育児休業を取れるのでしたら、お母さんができるだけ赤ちゃんの側に居れるような協力の仕方をして頂くのが良いと思いいます。(掃除、洗濯、できる方でしたらお料理も…。お父さんの手料理でしたら、味などは二の次で奥さんはとても喜ばれるに違いありません。)」
   ちなみにこの中の「お母さんができるだけ赤ちゃんの側に居れるように」というのは、先の「愛着の選択性」を守るためという意味です。
   生後間もない頃の地獄のような育児の大変さについては、これまでも折にふれて投稿してきました。堀北さんが「夜泣きもあるし、睡眠不足にもなるし、おまけに夫への食事の用意もしなければ、と疲れがたまっていった」と漏らしていたように、多忙な育児をしたうえに、旦那さんの食事まで作る事は大変な負担です。是非、「お母さんができるだけ赤ちゃんの側に居れるような協力の仕方」、具体的には掃除、洗濯、料理を旦那さんにして頂ければ、お母さんはかなり楽になるはずです。
   近頃は、「ワンオペママワンオペレーション=一人作業なる寂しい言葉まで生まれているようですが、旦那さんが協力してくれたら、物理的にも精神的にもお母さんの心のストレスを和らげることができると思います。
   特に堀北さんの場合、「完璧主義者」ということですが、そんなお母さんほど頑張りすぎて「産後うつ」に陥ってしまうケースが多いそうです。加えて、知人もいない北海道に移り住むということですので、特に心配です。