【今回の記事】

【記事の概要】
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さすがはスポーツマンの山田選手。ナイスガイ!

①本日3月7日はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の、日本代表・侍ジャパンの開幕戦。4回に侍ジャパン・山田の勝ち越し打となる左翼への大飛球を捕球した少年は、落ち込んだ様子だった。
   左翼席へ向かってきた打球はフェンス最上部に直撃するか、本塁打かの微妙な打球。自身の正面に向かってくる白球に思わずグラブを出して捕球してしまった警備員に注意され、上着を頭からかぶって涙目で観戦思わず捕球したかの問いに「はい…」と消え入るような声で話した。 

②WBC開幕戦。1対1の同点でむかえた4回裏ツーアウトランナー2塁で、ヤクルトの山田哲人選手がレフトに大飛球を放つ。スタンドインしてホームランかと思われたが、観客の少年がフェンスよりも手前でボールをグラブでキャッチしていたということで、ビデオ判定の結果タイムリーツーベースとなった。
   当初は、ホームランボールをキャッチした少年は多分に周囲に賞賛されていたものと思われ、『Twitter』には、「やばww  ナイスキャッチ笑笑」というツイートとともに少年がにこやかな顔で撮影に応じた画像がアップされていた。しかし山田選手のホームランが幻となってしまいネット上では大バッシングを受ける
   また、他のユーザーは「めっちゃ怒られてたンゴ…」山田のホームランボールキャッチ君永久出禁グッバイと、キャッチした少年が係員数人に囲まれている画像をアップ、それぞれ多くのリツイートを集めるなどしていた。

【感想】
   このボールをキャッチしてしまった少年。きっと野球が大好きで、この開幕戦をずっと前から楽しみにしていたに違いない。そこに不意に自分のところに打球が飛んできて思わず反射的に手が伸びてしまった。「思わず捕球したか?」の問いに「はい…」と消え入るような声で話したという様子から、この上ない反省の気持ちがうかがわれる。「思わず反射的に」ということは大人でもすることがあり、ましてや少年である。
   問題はその後だった。警備員から注意される事は仕方ないが、あろうことかその時の様子を撮影した画像をネットにアップし、「山田のホームランボールキャッチ君永久出禁グッバイ」等と非難する大人が現れてしまったのだ。別の報道によれば、ネット上では、この少年の名前や住所・通っている学校名まで特定される事態にまで発展したとのことである。その後、人目を気にし上着で頭を隠しながら涙目でその場にいるしかなかった少年の苦しみを思うと、こちらまで胸が痛くなる。
   自分のしたことが、ネットであらゆる人の目にさらされ、責められる事は、その少年にとってこの上なく苦しく堪え難いものであろう。この少年が通う学校側には、このことによって少年が学校でいじめにあう事のないように充分配慮をして頂ければと思う。
   何よりも、少年の悪意のない反射的な行為をふざけ半分でネットにアップし非難したり、少年の名前や住所・通っている学校名まで特定したりした大人、更にその騒ぎに便乗してリツイート等をした大人達には、今後はそのような大人気ない行為は二度と繰り返さないでほしい。誰にでも「つい、うっかり」はあるのだから。

   ちなみに、これは試合後に「幻のホームラン」について聞かれた山田選手のコメントである。
もっとトレーニングして遠くに飛ばせるようにならないとダメですね。」
さすがはスポーツマン。ホームランにならなかったのは自分の実力不足と受け止めていた。
   ナイスキャッチした野球少年、こんな素敵な選手を目指して頑張れ!👍