‪‬ (この「愛着の話」は精神科医の岡田尊司氏を中心に、各専門家の文献を、内容や趣旨はそのままに、私が読みやすい文章に書き換えたものです)


   愛着の安定性は、心身の健康にも関わっています。様々な研究から、愛着スタイルが不安やストレスを大きく左右し、ひいては身体的・精神的健康、幸福度、さらにはなんと寿命にまで影響することが明らかになっています。また、老化の進み具合にも影響を与える可能性も指摘されています。

   愛着が不安定だと、ストレスに対して過敏で、もろくなり、うつ病などの精神疾患や自殺に結びつきます。安定型愛着スタイルの人では、同じようなストレスを受けても、ストレスホルモンの分泌が少なく自律神経系の反応も穏やかであることが分かっています。ストレスと関連した心身症や様々な体の病気は、不安定型の愛着スタイルの人に起きやすいのです。ストレスは万病の元ということでしょうか。