【今回の記事】
子どもの孤独感を緩和するために 〜親子の絆を強める「ありがとう」の大切さ〜

【記事の概要】
※小難しい話になるので、【感想】に跳んで頂いても結構です。😅

承認・尊重の欲求」が満たされると、それより優先度の高い「所属・愛情の欲求」も自動的に満たされる、と米心理学者のマズローは述べています。この「所属・愛情の欲求」「承認・尊重の欲求」の詳細については、以下の記事のURLタップにてご参照ください。
他者を尊重できる子供を育てるためには? その1

ですから、普段から、子どもが親に対して不満を抱いている(親子の「愛着(愛の絆)」が弱くなっている)、つまり子どもの「所属・愛情の欲求」が満たされていない家庭では、その親子の「愛着(愛の絆)」を強くするためにも、子どもの「承認・尊重の欲求」を満たす言葉(「承認欲求」を満たす「ありがとう」と「尊重欲求」を満たす「ごめんなさい」)を子どもに言うことを大切にされることをお勧めします。

【感想】
   早い話が、「『ありがとう』『ごめんなさい』を言い合うと、間接的に互いの愛着(愛の絆)を強めることにも役立つ」ということです。
   さて、そのために、私からどの家庭でも実践可能な方法を提案します!その方法とは、ある会話のルールを導入することです。名付けて「相手に聞こう』ルール」です。
   例えば、家族でテレビを見ていて、誰かが別のチャンネルを見たいと思いました。その時、「チャンネル変えるよ!」と一方的に変えるのではなく、「チャンネル変えていい?」と他の家族に聞くのです。聞かれた者は、変えてもよければ「いいよ」と答える。聞いた者は「いい」と言ってもらったので、「ありがとう」と答えます。
   また、食事の時でも、誰かがテーブルの上にあるお醤油入れに手が届かないので、近くにいる家族に取ってもらいたいと思いました。その時、お醤油入れの近くにいる家族に「醤油とって!」と一方的に頼むのではなく、「醤油とってもらえる?」と他の家族に聞くのです。聞かれた者はよければ「いいよ」と答え醤油を取ってあげる。聞いた者は醤油を取ってもらったので、「ありがとう」と答えるのです。
   ちなみに学校でも、例えば消しゴムを忘れてきた子どもが、友だちに「消しゴム借りるよ」と言って一方的に借りてしまう場ことがあり、そのことを巡ってもめ事が起きてしまう場合があります。

   つまり、こういうことです。
①相手にやってもらえるか聞く
②聞かれた相手は、よければ「いいよ」と許可を出す。
許可をもらった者は「ありがとう」とお礼を言う。

   ただし、聞かれた側の人間は、何かの理由があってしてあげれない時は、「ダメ!」というような冷たい言い方ではなく、ごめん、……だから後でね」等のように丁寧に断ります。そのように丁寧に断ることは相手を“尊重”している行為になるので、断られた方も嫌な気持ちがしません

「『ありがとう』と言われたい」という気持ちは“承認欲求”、「『ごめんね』と言われたい」という気持ちは“尊重欲求”に当たるので、それらの「承認・尊重の欲求」を満たす事は、それより下位の欲求である「所属・愛情の欲求(「相手と『愛の絆(愛着)』で繋がっていたい」という気持ち)」をも自動的に満たすことになるのです。

   いかがですか?このルールを家族内で習慣化することができたら、相手に感謝する気持ち相手を尊重する気持ちを日常生活の中のいろいろな場面で家族に伝えることができるのです。きっと家族内の繋がり「愛の絆(愛着)」が強く太くなるに違いありません。