【今回の記事】
思春期に「パパ嫌い!」とならないために いま、ママができること

【記事の概要】
思春期になると、娘から父親は嫌われる」とよくいわれます。でも実際にこの「パパ嫌い期」を経験しなかった女性も少なくありません。私自身、自分の衣服を父親の下着と一緒に洗われても気にしませんでした。また友だちも休日に父親と出かけたという話を学校でよく聞いたものです。
   なぜ父親を嫌う女の子と嫌わない女の子が出てしまうのでしょうか。自分自身の経験談をもとに、まだ娘が幼いうちに、ママができることを考えます。

①父の不満を子どもには言わない                     実際には私の母は、「(お父さんは仕事で)いつも家にいなくて、私ひとりで子育てをしているようなもの」、「食べものの好みがうるさくて面倒」などの不満を抱えていたようです。でも、子どもの前では父をたてる言葉を投げかけ、父親の威厳を保っていたようです。                                                     ②父の存在をクローズアップする                    母は常に「父の存在がいかに子どもにとって必要な存在なのか」を話してくれましたお父さんががんばって働いてくれるから、ご飯が食べられる」「お父さんはたまにしか家にいないから、今日は好きなものを食べさせてあげようね」といった具合に。            ③父と過ごす時間を大切にする                        休みの日には必ずどこかへ出かけ、父親と過ごす時間を作る工夫をしていたそう。思い返してみれば、特別な場所ではなくても、日曜日になると一緒に近所の公園や河原などへ行き、夏休みも必ず海水浴とキャンプには連れて行ってくれました。私が思春期に父を避けなかったのは、父が私と一緒に過ごす時間を大切にしてくれたことに加え、母のフォローがあったことが大きいのかもしれません。④親の愛を感じる                                         友人Nさん(35歳)は、「父親をうざったいと感じたことはあるけれど、嫌いと感じたことはない」といいます。Nさんの家は、お店をやっていて、ご両親は土日も仕事。Nさん自身は、おばあちゃんに育てられたそうです。私がわがままをいうと、父がビシッと叱る。怖かったけど、忙しいのにちゃんと見てくれているんだなって思えた。学校から帰ってくると話を聞いてくれたのは、うれしかった」このようにコミュニケーションがとれていても、年頃になると「うざったい」と感じてしまったNさん。それでも「嫌い」と思わなかった理由とは?「自分のことを大切にしてくれているとわかっていたからかな。反抗期には、何をいわれても『うるさい』とか『別になんでもない』って言い返すこともあったけど、それでも父はあきらめずに、毎日話しかけてくれたNさんは、お母さんからも『お父さんはあなたのことが心配だから(叱るのよ)』といわれて、そこで親の愛が感じられたみたいです。「店が忙しいからと放置されていたら、『嫌い』という感情に変わっていたかも…」と、Nさんは話します。思春期を迎えた娘との距離感がわからないという父親は多いと思いますが、あまり意識しないことも大切かもしれません。気を使って距離をとるのではなく、むしろ話しかけたほうがいい場合もありそうです。そのためには、子どもがまだ小さいうちから、パパと話す時間を作ってあげるといいですね。子どもが起きている時間に会えない場合は、パパと文通するのはいかがでしょうか?(丸部りぃ)

【感想】
「思春期に「パパ嫌い!」とならないために いま、ママができること」。要点を整理しましょう。

①父の不満を子どもには言わない
   母親は自分の中では父親への不満を抱えていたとしても、子どもの前では父をたてる言葉を投げかけ、父親の威厳を保つ。

②父の存在をクローズアップする
   母親は普段から、父親の存在がいかに子どもにとって必要な存在なのかを話す。例えば、「お父さんががんばって働いてくれるから、ご飯が食べられる」「お父さんはたまにしか家にいないから、今日は好きなものを食べさせてあげようね」等と。

③父と過ごす時間を大切にする
   (今回はママができることというテーマなので)母自ら、父親が子どもと過ごす時間を作るように意識する。

④親の愛を伝える
   父親は、娘に余計な気を使って距離をとるのではなく、むしろ話しかけたほうがいい。仮に娘ががわがままを言った時にも、父親は娘をビシッと叱る。娘は怖さを感じながらも、「お父さんは忙しいのにちゃんと自分を見てくれている」と感じる。母親も『お父さんはあなたのことが心配だから(叱るのよ)』と話す。娘はそこで親の愛を感じる

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   今回の記事には、忘れかけていた昭和の匂いがします。あの頃の家庭はこうだでした。
   私が子どもの頃も、母が父のことを悪く言う事はなく、逆に「あなたのお父ちゃんは立派な人なのよ」と話してくれたことを覚えています。私が、父に対する母の愚痴を聞いたのは、私が成人してからでした。今考えると、あの頃は、子どもの成長への影響を考えて我慢していたのでしょう。しかし、そのお陰で、我が家の中の父の威厳は決して崩れることはありませんでした。そのために、私の心の中には、いつも「父」というブレーキがありました。父という存在がある限り、私は非行に走るような行為は怖くてできませんでした。
   しかし、だからと言って、当時の我が家に“家族内の序列化”は存在しませんでした。なぜなら、父も母の悪口を子どもの前で言うことはなかったからです。母に対する父の不満を聞いたのもやはり私が成人してからでした。なお、「家族内の序列化」については、以下の記事のURLタップにてご参照ください。
蓮舫氏の家族内序列化 ご主人は植物以下! 〜しかし一番かわいそうなのはご主人ではない!〜

   私は、今は亡き両親に心から感謝しています。