【今回の記事】
子を“甘えさせる”と“甘やかす”の違い。認識度チェック!!

【記事の概要】
(突然ですが)日々の子育ての中でよくある数々のシチュエーションをピックアップし、それぞれ“甘えさせること”と“甘やかすこと”のどちらに当てはまるか? 認識度をチェックしてみましょう!
1)ゲームやと競争で一番になれず怒っている子どもに、わざと負けて勝たせてやる
2)上手に食べられないので、ママが食べさせてやる
3)子どもが自分で片づけられるのに親がやってしまう
4)転んだとき、“痛い、痛い”とママのところへ訴えにきたときに優しく“痛かったね”と慰めてやる
5)菓子や玩具を子どもが望めばいくらでも買ってやる
6)眠いときや疲れたとき、“ママ、抱っこ~”と、せがんできたとき、抱っこしてあげる
7)ジッパーや靴ひもなど、自分でできないことを“ママやって”と頼まれ、結んであげる
8)もう少ししたら食事なのに“お腹が空いた~”とわめくので、お菓子を与える

「わかりましたか? 正解は、“甘えさせること”が、2.4.6.7。“甘やかすこと”が、1.3.5.8です。

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(さて)「皆さんは、お子さんを甘えさせていますか?、甘やかしていませんか?」そう聞かれると、一瞬どう違うのか?と戸惑う人も多いのでは?実は、このふたつには、まったく別物と言っていいほどの大きな違いがあるそうです。
子どもを“甘えさせること”は、子どもが親の愛情を求める行為です。甘えを受け止めてもらうことで、“自分は大切にされている”という安心感と自信を持ち、自立へと向かっていけるのです。一方、“甘やかすこと”は、子どもの物質的な欲求や、不必要な手助けを無制限に与えることです。これでは、自立はおろか、我慢することも身に付きません」
   そう話すのは、『一人でできる子が育つ テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者・立石美津子さん。では、このふたつはどう違うのか? 「甘えさせること”は、人が対象になり、何か物を与えることではありません情緒的な欲求を満たしてやったり、越えられないハードルをサポートしてやることです」(同氏)

【感想】
   以上のことをよりはっきりと整理しましょう。
   まず、「甘えさせること」は、子どもが頑張っても自分では解決できない問題が起きた時に、親の手助けを求める行為を受け止めること。
   逆に、「甘やかすこと」は、子どもが頑張れば自分の力で解決できる問題が起きた時に、親の手助けを求める行為を受け止めること(子どもの物質的な欲求に対して本当は頑張れば我慢できるのにむやみに物を与えることを含む)と捉えることができると思います。なお、上記の「親の手助け」には「親の愛情」という意味も含みます。

   このことを基にさっきの問題をおさらいしてみましょう。

1)ゲームやと競争で一番になれず怒っている子どもに、わざと負けて勝たせてやる
      〜頑張れば自分の力で一番になれることに対して、不必要な手助けを与えているから❌
2)上手に食べられないので、ママが食べさせてやる
      〜今はまだ頑張っても自分の力では上手に食べれないことに対して、親が手助けをしてあげているから⭕️
3)子どもが自分で片づけられるのに親がやってしまう
      〜頑張れば自分の力で片付けれることに対して、不必要な手助けを与えているから❌
4)転んだとき、“痛い、痛い”とママのところへ訴えにきたときに優しく“痛かったね”と慰めてやる
      〜転んだことは不可抗力であり、自分ではどうすることもできない痛みに対して、それを受け止めてやっているから⭕️
5)菓子や玩具を子どもが望めばいくらでも買ってやる
      〜買ってやる約束もしておらず、頑張れば我慢できることに対して、不必要な物を買って与えているから❌
6)眠いときや疲れたとき、“ママ、抱っこ~”と、せがんできたとき、抱っこしてあげる
      〜眠くなったり疲れたりするという、子どもが自分ではどうすることもできないことに対して、手助けをしているから⭕️
7)ジッパーや靴ひもなど、自分でできないことを“ママやって”と頼まれ、結んであげる
      〜今はまだ自分の力では結べないことに対して、親が手助けをしてあげているから⭕️
8)もう少ししたら食事なのに“お腹が空いた~”とわめくので、お菓子を与える
      〜頑張れば我慢できることに対して、不必要な物を与えているから❌

   つまり、ポイントは、①子どもが頑張ればできることか、②頑張ってもできないことか、で別れるということです。「①」であれば手助けはしないし、「②」であれば手助けをします。頑張れば自分でできそうなことは、「自立3支援」の方針により、任せて見守りましょう。そして、できた時にはたくさん褒めましょう。なお、「自立3支援」については、以下の記事のURLタップにてご参照ください。
これは大ヒット! 子どもが必ず自立します! 『自立3支援(見守る。任せる。命令しない。)』〜

   ちなみに、子どもが頑張ればできることに対して手助けをすることを「過保護」といい、「おでんツンツン男」のような幼い大人になったり、「新型うつ」を発症しやすい大人になったりするわけです。これらのことは、以下の記事のURLタップにてご参照ください。
コンビニおでん「ツンツン」動画の男逮捕 〜今でも「保護」されている「子どもな大人」〜
急増している「新型うつ病」とは? 〜新型うつ病者は家庭と日本社会の犠牲者だった!〜