【今回の記事】
2位勉強しろと言わない「わが子を一流大学に行かせた親の育児法」1位は

【記事の概要】
   全国に住む40代以上の既婚男女の中で、現役の大学生、あるいは大卒の子どもがいる188人に対して「あなたのお子さんは、いわゆる一流大学・名門大学の出身または現役生ですか?」と質問しました。
   その問いに「はい」と答えた79人に今度は「子どもが小さいころから心がけた育児法は?」と聞いてみました。上位の答えをランキング形式で紹介しますので、ぜひとも参考にしてみてくださいね。
第5位:「とにかく何でもよく会話した」(15票)
第4位:「スポーツをさせるなど文武両道を心がけさせた」(18票)
第3位:「小さいころからたくさんの本を読んであげた」(20票)
第2位:「“勉強しろ”と全く言わなかった」(23票)
第1位:「朝ごはんを欠かさず食べさせた」(24票)
※それぞれの解説は、「今回の記事」のURLをタップしてご覧ください。

【感想】
   今や「早寝、早起き、朝ごはん」というスローガンができたくらい日本の子ども達の生活の乱れが指摘されています。その点、子どもが優秀な成績を収めている家庭は朝ごはんをしっかり食べさせていますね。やはり朝ごはんは活動や思考の基本ですね。
   驚いたのは、それとほぼ同数で「“勉強しろ”と全く言わなかった」という親御さんがいらしたということです。本当は、親としては言いたくなる時もあったと思うのですが、おそらく意識して言うのを我慢されていたのではないでしょうか?しかし、実はこの「◯◯しなさい!」と言わないことが「◯◯させる」ためのコツだと思います。そのことについては、以下の2つの記事をご参照ください。
子どものやる気スイッチを入れる魔法
これは大ヒット! 子どもが必ず変わります!! 〜「①見守る。②任せる。③命令しない。」

   また、4位の「スポーツをさせるなど文武両道を心がけさせた」も、勉強に対する集中力を高めるうえでも、また子どもの将来に役立つキャリア教育としても有効な支援だと思います。このことについては、以下の記事をご参照ください。
受験勉強の合間に「別の活動」を 〜「手伝い」は安定型の愛着スタイルを育む〜

   更に、3位の「小さい頃から本をたくさん読んであげた」は、文章に対する理解を高めるために最も有効であることは間違いないのですが、私は、5位の「とにかく何でもよく会話した」と、“ある同じ意味”で、どちらも学業に専念する積極性を養ううえで有効な支援だと思います。“ある同じ意味”とは、親子がスキンシップをはじめとした交流の中で「愛着(愛の絆)」で結ばれることです。親が子どもに本を読んで聞かせることも、親子でたくさん会話をすることも、親子の愛着(愛の絆)を強くする行為です。そのことによって、子どもが母親という安全基地を得ることは、子どもが安心して物事に積極的に取り組めるようになるために必要不可欠なことです。このことについては、以下の記事をご参照ください。キーワードは、「安全基地」(があるので)「安心」(して、様々な)「探索行動」(に)「積極性」(を持って取り組める)の4つです。
愛着の話 No.3 〜お母さんという『安全基地』〜