【今回の記事】
難関大も「面倒見のよさ」打ち出す 少子化で学生奪い合い

   記事によると、かつては放任主義だった大学の姿勢が変化している。首都圏の難易度の高い大学でさえ、少人数授業や保護者会の開催など「面倒見のよさ」を打ち出しているとのこと。
   長男が早稲田大学3年に在籍する新潟県在住の女性(48)は、大学側のきめ細かい対応に驚いている。大学受験まで親子二人三脚で取り組んできたため、親元を離れて長男がやっていけるのか、気がかりだった。息子から母親に「暇だからメールした」などとSOSと思われるメールが頻繁に届いていた
息子が進級できるのか、さっぱりわからない。息子も困っている様子。でも、何もアドバイスできず、私もつらかったと女性は振り返る。母親が担当職員にその息子の心配事を切々と訴えると、「そんなに心配しないでください。もしここで単位を落としても、まだ1年の前期なので、取り返しはつきます。授業の遅刻も先生に事情を説明すれば問題ないと思いますよ」と説明された。後日、女性がこの内容を長男に伝えると、安心した様子。明るい声で「お母さん、ありがとう」と言われた

   私はこの記事を読んで愕然とした。この男子大学生は、自分が進級できるのか不安に思っていながら、親に素直に相談せずに、わざとSOSを匂わせたメールを頻繁に送っていた。そして、母親が息子の不安を察知し、大学へ問い合わせ、確認した事を息子へ伝える。すると、息子は安心したように明るい声で「お母さん、ありがとう」と礼を言う。
   この親子は、きっと小さい頃からこのような過保護な関係で育てられてきたのだろう。いつも、母親からあれこれと教えてもらいながら、自分の力では解決してこなかったのだ。
   早稲田大学という「学力」の偏差値が高い大学へ進んでも、自分の問題を自分で解決できない、母親への相談さえまともにできないでは、自立した社会人になれるはずがない。この大学生に足りない力は何だったのか?その答えが、前回のブログで紹介した、社会的自立のための基盤となる4つの能力や態度である。ぜひ、前回のブログ「社会的自立のために『学力』よりも大切な4つの能力!『キムタク母流子育て』で育む」(http://s.ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12197423037.html)をご参照ください。