【今回の記事】
棒高跳びの“失敗”映像が世界中で話題となった荻田大樹

   記事によると、リオデジャネイロ五輪の陸上男子棒高跳びで、決勝進出を逃した荻田大樹選手の“失敗”の瞬間を映した映像が世界中のインターネットやメディアに取り上げられた問題で、一時はツイッターのアカウントを閉鎖し、荻田は「海外メディアにここまで陥れられるとは思わなかった」と傷心を隠せなかったとのこと。
 荻田は棒高跳びの予選で5メートル30センチに挑戦したが、バーが落下し、失敗した。スローモーション映像で、ヒザに当たってしなるバーに荻田の陰部が当たっているとして、米ニューヨーク・ポストが報じ、これが「ハプニング映像」として世界中に流れ、視聴回数が888万回を超える騒ぎとなったとのこと。

   走り高跳びのバーにたまたま陰部が当たってしまったという小さな小さなアクシデント。わざわざそのアクシデントにスポットを当て、その画像を報じた米ニューヨークポスト紙、そしてその画像を興味本位で閲覧した880万人の人間たち。その人たちがオリンピックに出場するアスリートたちに対する敬意を持っていない、それどころか、そのアクシデントを、「ハプニング映像」としてある意味馬鹿にして見ていたということが如実になってしまった。
   アスリートたちが最高のパフォーマンスを競い合う姿を見ることができるオリンピックを愛する人間として非常に残念でならない。