【今回の記事】
子どもに手を上げなくなりました!
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  カウンセラー江上さんのブログです。
   あるお母さんからの相談で、「我が子がどうしてもかわいいと思えない」という相談が寄せられたそうです。しかし、江上さんのカウンセリングのおかげでかなり改善されたそうです。(^o^)/
   しかしこのお母さんのように、自分の子供がかわいいと思えないと悩んでいるお母さんは多いのではないでしょうか。
   なぜかわいいと思えないのか、ということについては様々な実態があると思いますが、代表的な事例は、“子供がお母さんになつかない”という場合ではないでしょうか。
   このようなお子さんの場合考えられる要因は次の二つです。
①自閉症スペクトラムである場合
「回避型」(人との接触を避けるタイプ)の愛着不全である場合
   ①の場合は、先天性のものなので、子育ての在り方といういわば“環境”とは関係のないものになります。子育てのあり方が関係するのは、②の愛着不全の場合になります。しかも「回避型」の場合となると、その要因も二つ考えられます。
①育児放棄をしたり、育児に関心を持たなかったりした場合
乳児期の頃から子供を保育施設等に預けていた場合
   ①は、いわゆるネグレクトと言われるもので、これは割合的には一部の家庭でのケースです。
   心配なのは②の場合です。今の時代、お母さんが働くために子供が0歳の時から保育所に預けるというケースは珍しくありません。子どもは、朝から夕方まで一日のほとんどを母親の元を離れて生活することになります。
   保育所の、ある保育士に愛着を形成した場合は、母親が迎えに来てもその保育士と別れるのを嫌がります。ただ、このような事例はあまり多くはありません。それよりも、複数の保育士による養育によって、結果的にどの保育士にも愛着を形成しない場合が多いそうです。その場合であっても、母親と過ごす時間が限られるという面では変わらないので、母親に愛着を示さないという事態が起きるのです。その結果、誰に対しても愛着を示さない「回避型」の愛着パターンを身に付けてしまうのです。
   お金がなくては生活できないので、働くために子供を保育所に預けるという家庭は多いでしょう。特に一人親の場合は、余計に働くことの必要性に迫られることになると思います。しかし、子供の一生のことを考えると、乳児期の養育の大切さを見直す必要があるのではないかと考えます。政府も育児休業を現行の最長1年半から最長2年に変更するよう計画を立てているようです。特に、先日起きた「障害者施設殺傷事件」の植松容疑者のことを考えると、乳児期の養育の大切さを一層痛感します。なお、この考え方は、精神科医の岡田氏が提唱しているもので、本ブログの「人の一生を左右する乳幼児期の養育の大切さ」(http://s.ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12166236151.html)に紹介してあるのでご参照ください。
   もちろん、今から愛着形成をやり直すという事は十分可能です。その方法についても、本ブログの「愛着形成のやり直しの仕方」(http://s.ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12180436474.html)をご参照ください。