http://adhd.co.jp/sp/kodomo/naniga/animation.html
(「アニメ「ADHDのお子さんの日常」」)

   今回は、上のアニメに沿ってADHDのお子さんの支援の仕方について、考えていきたいと思います。まず始めに、上のアニメを見てください。

   さて、ADHDのお子さんは、この翔太くんのように、普段から失敗体験が多く、自分自身でも「どうしていつもこうなんだろう。」  「僕ってダメなのかな。」 と自分の中で落ち込み、それによって自己肯定感がかなり下がっています。そこに親が「翔太宿題は?連絡帳を出しなさい。」と険しい顔で問い詰めると、益々自己肯定感は下がります。最後には「自分なんて地獄に落ちればいいんだ。」等と深刻に思い詰めてしまいます。
   こういう時は、何か成功体験を経験させましょう。この翔太くんの場合は、忘れ物が多く、友達に不快感まで与えています。まずそこに行動目標を“絞る”のです。
   発達障害の子を成功に導くためには、他者の助けが必ず必要です。この場合は、母親が、お母さんが見てるから、明日の道具を揃えてごらん」と、翌日の道具を揃える様子を微笑みながら見守ります。そして、1時間ずつ正しく揃えることができたら、“その度”に「そうね」「いいね」等と褒めてあげます(小さいことから褒める)。これで、子供の気持ちに勢いがつき、漫画など読もうとさえ思いません。もしも、間違って道具を入れたら、決して怒らず穏やかな口調で教えてあげましょう。筆箱の中身も一緒に確認してあげましょう。そして、連絡帳に「昨日は翔太は私と一緒に頑張って道具揃えをしました。褒めてあげてください。」と先生宛に書きます。そして、次の日先生から褒めてもらうのです。そうすると、きっと周りの子供達から拍手や賞賛の声が上がります。翔太くんはとてもいい気持ちになり、その晩も張り切って道具揃えをするでしょう。もしかしたら、「今日は自分だけでやってみる。」等と言うかもしれません。そういう時は「すごいね!やる気いっぱいだね!」と頭を撫でて(スキンシップ)褒めてあげてください。でもしばらくは、最後のチェックはお母さんがしてあげてください。もちろん、不備があっても怒らずに穏やかに伝え、逆にきちんと揃えられていたら、「すごいね!一人でできたね!」と頭を撫でて褒めてあげてください