今回は、子どものほめ方についてお話ししたいと思います。
   よく保護者の方から「子供のほめ方がわからない」というお話を聞くことがあります。言葉を変えて言えば「子供の良いところが見つからない」ということなのかもしれません。
   通常、“ほめる”というと、子供がテストで100点を取った時とか、スポ少で良い成績を収めた時等、大人から見てほめるに値する時にほめる親御さんが多いのでしょうか?(「ここまでできたら褒める」という考え方を「絶対評価」と言います。)しかし、この褒め方だと、確かに、なかなかほめるネタは見つからないかもしれません。
   この悩みを解決するのが「個人内評価」です。その中でも特に有効な評価方法が「縦断的評価」です。これは“その個人の以前の状態と比べてどうなったか”を見るものです。他人と比べる必要はなく、あくまで、以前の個人と比べるので、どんな子どもでもほめるネタを見つけることができます。例えば、「漢字テストの点数が前は30点だったのに、今回は50点になったね!」「前は野菜を全然食べなかったけど、少しだけ食べれるようになったね!」などというほめ方ができます。このほめ方をする時は、大人自身が「50点しかとってないのに、ほめていいの?」という先入観を取り払って、笑顔でほめる必要があります。このように、“自分の伸び”をほめてもらった子供はやる気を出します。このほめ方を続けていければ、子どもは必ず伸びていきます。必ずです!