精神科医の岡田氏によれば、親から、余りにも理不尽な要求で叱責されたり、予測不可能なタイミングで厳しい叱責を受けたり、親の気分で注意されたりされなかったり、更には暴力を振るわれたりした子は、親に対する愛着が不安定になり、反社会的な行動を起こすようになるそうです。
   
   これらのことから、以下のような叱り方が有効ではないかと考えます。
どんな時に叱るか、基準をはっきりさせる
(「人に迷惑をかけた時」や「嘘をついた時」等、“親の願い”がこもる内容となるが、子どもにとって無理のある基準は避ける。)
その基準を子どもに予告しておく
子どもが基準を破った時には必ず約束通り叱る(暴力や罰は使わず言葉で叱る。親子の絆を崩すような激しい叱り方ではなく、真剣な表情で毅然とした言い方で叱る。)
子どもが改めることができたら必ず褒める

   例えば私でしたら、次のようにしています。
①同じ失敗を3回繰り返した時に厳しく叱る(子供は失敗する生き物なの必ず猶予をつくる)。ただし、わざと失敗した時や、自他の怪我や命に関わることをした時は即叱る。
②その基準を子どもに予告しておく(「二度あることは三度ある」という諺もあることも教え正当性を納得させる)
子どもが基準を破った時には必ず約束通り言葉で叱る(ただし、「あなたはうちの子ではありません!」等のような親子の絆を崩す言い方はしない。また、「あなたらしくありません!」「今のあなたは本当のあなたではありません!」等、子どもの自己肯定感を失わせない叱り方をする。)
④子どもが改めることができたら必ず褒める

   この方法だと子どもは無理なくかつ意欲的に自分の行いを改めることができるだけでなく、大人との絆を強めることができるようです。あくまで一つの例ですが。