日本受精着床学会に参加しました! | 札幌市 高度不妊治療 体外受精・顕微授精専門の病院 セントベビークリニックブログ

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こんにちは。
セントベビークリニック の胚培養士です。

2015年11月26日~27日に行われた
【第33回日本受精着床学会総会学術講演会】にて
様々なテーマの講演を聞いて参りました

その中で、特に勉強になった講演の内容をご紹介
させて頂こうと思います。
まず、以下の3講演についてです。

「ICSIにおける精子染色体異常リスク」
弘前大学大学院医学研究科 渡邊誠二先生

「精子形態と精子の質」
千葉大学大学院医学研究院 伊藤千鶴先生

「ICSIにおける精子形態選別-臨床の観点から-」
京野アートクリニック高輪 竹内巧先生


精子における高頻度の染色体異常が
受精障害や流産に強く関与している事が明らかとなっているため
精子の形態や質についての研究が進められています。

精子濃度、運動率、受精能についての問題は
当院でも行っている顕微授精(ICSI)を行うことで
クリアする事ができます。




しかし、ICSI後の胚の成長は卵子と精子の質に左右される
といわれています。
3講演では大まかに、以下の精子側に着目した
研究について紹介されていました。

・ WHO基準による正常頭部精子に含まれるDNA切断精子の割合
・ 受精後の胚の分割を左右する卵活性能を持つ質の良い精子の選別
・ ICSIにおける精子選別の限界点

当院でも頭部形態の正常な運動精子を選び
ICSI(卵子に精子を注入し受精を促す)を行っております。

ですが、現時点で精子の核情報を受精前に得る事は不可能
とされています。それは、精子のみの診断が出来たとしても
診断に使った精子を受精に使うことが出来ないからです。

そこで注目されるのが着床前診断(受精卵診断)となるため
下記の2講演も聞いて参りました。

「我が国の着床前診断、出生前診断のガイドラインの経緯」
国立大学法人横浜市立大学附属病院 平原史樹先生

「着床前スクリーニング(PGS)特別臨床研究実施に向けて」
日本医科大学 竹下俊行先生


着床前診断(PGD)とは?
単一遺伝子異常または染色体異常の有無を診断すること

着床前スクリーニング(PGS)とは?
胚の染色体数的異常の有無を検出する検査のこと


PGDPGSの2つがキーワードとなりますが
妊娠率の向上、流産の回避、生産率の向上の面で期待されるのは
着床前スクリーニング(PGS)となるようです。

しかし、いずれも高レベルの診断解析技術、安全性、
倫理性などが必要とされます。
現在、日本産婦人科学会において見解の改定や
より適切な方向性の検討が行われているそうです。

以上、簡単ではありかすが学会参加報告として
大きく2つのテーマについてご紹介させて頂きました。
どちらも妊娠率の向上にとても重要な内容であり
これらの研究や方向性の決定が進められることを願いつつ
当院を受診される患者さまのお力になれるよう
私自身も日々精進していこうと刺激を受けて参りました。


セントベビークリニック では
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