川崎フロンターレ 1-1 サンフレッチェ広島
2024明治安田J1リーグ第21節@Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
7月1日で川崎市制100周年を迎えるにあたり、100歳にかけた「かわさき飛躍祭」が等々力緑地一帯で開催されました。
当日は、sumikaやSHISHAMOという川崎出身のアーティストが出演したフェス「かわさき100フェス」や、ブルーインパルスの飛行イベントで盛り上がりました。
そしてなんと、2020年に引退した中村憲剛FROの引退試合が、12月14日に等々力で開催されることが発表されました。引退年の年の瀬に開催されたセレモニーだけでは終わりませんでしたね。
スタジアム内でもこのお知らせが伝えられたものの、スタジアムDJの林さんが憲剛から「話が長い」とツッコまれる始末。
この試合自体も、「川崎市制100周年記念試合」と銘打って開催されました。試合前のメインスタンド前では、洗足学園音楽大学の生徒によるアイドルユニット「MARUKADO」のライブを実施したり、福田市長からの挨拶が続きました。
始球式を務めたのは、川崎市出身の俳優・市原隼人さん。演出で「好きですかわさき愛の街」が流れると、胸に手を当てる国歌斉唱スタイルで地元愛を示しました。
いよいよ本番。右足から放った鋭いシュートはど真ん中を射抜きました。
Gゾーンではコアサポーターに水を撒き、最後は自らバケツの水を頭から被る男らしさを見せた、背番号8810(ハヤト)でした。
Gゾーンのサポーターは、この記念試合のために用意したビッグフラッグで選手を迎えました。
サポーターもこの試合にかける思いがいつもとは違うことを感じさせられます。
前半はカウンター合戦で、両チームともボールを奪ったら手数をかけずに前進、というシーンが多く見られた気がします。
この姿勢が得点に繋がったのが23分。瀬古が左足でミドルシュートを放つと、リフレクションでコースが変わり、逆を突かれた相手GKがなんとか弾きます。このこぼれ球にマルシーニョが詰め、フロンターレが先制しました。
これでマルシーニョはリーグ戦3戦連発。3ゴールに共通するのは、全てワンタッチでのゴールなんですよね。ドリブラーとしての印象が強い選手なので、こんなこともできるのかと驚かされました。
先制に成功したフロンターレのリードで、試合を折り返しました。
市制記念試合恒例の「Y.M.C.A.ハーフタイムショー」は、今年も豪華なゲストが多数登場しました。
まずは、B1リーグ所属・川崎ブレイブサンダースのマスコット「ロウル」。
始球式の大役を務めた市原隼人さんもレクサスのオープンカーに乗って登場。
憲剛FROはターレに乗って場内を一周しました。
横にいるのは川崎信用金庫・理事長の堤和也氏です。
洗足学園音楽大学の学生によるアイドルグループ「MARUKADO」。
メンバーからのプレゼントをぶん投げようとするワルンタ。
川崎市出身の女性スリーピースバンド「SHISHAMO」。
ピントが合っているのは、頭が重なっている写真しかありませんでした…
川崎一輪車協会の皆さん。
1周400mを誰一人足をつかずに走り切ったのはすごいですよね…
ショーに参加したのは、川崎にゆかりのある方だけではありません。
お隣、横浜市からやってきたのは、セントラル・リーグ所属・横浜DeNAベイスターズのマスコット「バート」と「チャピー」です。
後半は正直な話、今村主審には疑問符の付く判定が多かったと感じます。
特に67分、空中戦でボールがこぼれたところに、佐々木がうまく体を入れてマイボールにしたプレーの判定には、いまだに納得がいきません。どう見ても佐々木のナイスディフェンスなのに、どこがファールなのか…
相手にボールを持たれる時間も増え、なかなか嫌な予感がするなあとは感じていましたが、88分についに追いつかれました。
ミドルシュートが、果敢にスライディングしたジェジエウに当たってコースが変わる、なんとも不運な被弾でした。これは誰も責められないですね…
90+7分、左サイド深い位置でボールを受けた小林が、相手DFとのマッチアップで押し倒されます。良い位置でのFKだと思いきや、なんと判定は広島ボールに。
審判のジェスチャーとしては、小林が相手DFを引っ張った、と言いたいようでしたが…
試合は1-1で終了。
100年に一度の記念試合は、後味の悪い引き分けに終わりました。
整列の後、ゴミスと広島のウマルコーチが談笑していました。トルコ・スュペル・リグのクラブに、ゴミスは選手として、ウマルはコーチとして同時期に所属していたので、交流があったんですかね。
審判団が控室に引き上げる前に、鬼木監督が今村主審に異議を唱えていました。
矢面に立って物申してくれてよかったと思います。この試合のレフェリングは、到底褒められるものではなかったですからね…
ちなみにですが、広島サポーターも同主審には不満をもっていたと聞きました。
ここらは、試合を振り返ります。
ファールにはなったものの、先述のボール奪取であったり、左サイドでのオーバーラップなど攻守に存在感のあった佐々木が、この試合のMVPだったと筆者は感じています。前半戦は右SBで出ることも多かったですが、やはり佐々木は左で見たいですね。