2015年制作のイギリス映画で、

日本では2017年に劇場公開されていたようです。

全然知りませんでした。

 

 

 

20世紀初頭のイギリス。

女性参政権を手に入れるべく活動する団体。

「活動」と言っても

最初は穏健的なやり方だったが、

英議会が訴えをひたすらガン無視するので、

いつしか過激な方向性へ転じるようになっていく。

主人公の女性は、

最初は無関心だったものの

色々思うところが出てきて

徐々に活動に加担していき…

というのが大筋です。

 

 

「女性参政権運動」は史実であり、

どうやら実在する人物も出てきますが、

主人公はおそらく架空の人物。

キャリー・マリガンという名前で、

全く知りませんでしたが、

演技はかなりの実力派です。

 

 

ストーリーで描かれる

「過激な活動」ですが、

これはどの程度事実なのでしょう?

なんぼなんでも無秩序すぎる気がしますし、

「それぐらいやらなければ」って、

それはやっぱりテロリスト的なロジックでは?

なんて思ったり…

あったことは事実なのだから、

何を言ってもしょうがないのですけど。

クライマックスの

「主義主張を通すために命を犠牲にする」やり方は、

まるで三島由紀夫の割腹自殺みたいだと思いました。

 

 

というわけで、

共感を抱きづらい部分はあるものの、

脚本、および役者の演技は申し分なく

「色々考えさせられる」という点においては

良質な映画です。

なぜかメリル・ストリープも出演。

この方、イギリス人でした?別にいいけど。

 

 

最近、

「男/女」とか「大人/子ども」という概念に対して

すこぶる敏感になっています。

今年でいえば

映画『怪物』に感動したこともそうだし、

あるいは旧ジャニーズのこととか、

アフガニスタンのタリバン政権とか、

もっとさかのぼれば「#MeToo」とか、

ある程度真面目にニュースを見てたら、

考えざるを得ないといいますか…