「安心・安全・安定のスピッツ節」

なんか怪しげなセールスコピーで

申し訳ございません。

「いつものスピッツ」が味わえる喜びを

嚙み締めながら何度も新作を聴いています。

 

お気に入りなのは

「大好物」という曲。

 

 

   “君の大好きな物なら

    僕も多分明日には好き”

 

 

“絶対すぐにでも好きになっちゃう”の方が

相手はそりゃときめくでしょうが、

そこを「明日」しかも「多分」なのが

私の中でとてもスピッツ的だなと思いました。

 

 

 

あとは「オバケのロックバンド」が気になりました。

オバケが何の比喩なのか分かりませんが、

私はロックという音楽そのものを

指しているのかなと思いました。

オバケ→死の象徴。

そして社会性/時代性という意味で、

その存在意義が完全に死んでしまったロック。

そして、そんなロックに未だに固執する俺等。

そのくらいの皮肉・自虐は

平気でまぶしてくるスピッツです。

 

 

 

クライマックスの「讃歌」もよいですね。

スタンダードというか王道感のあるバラードで。

こういうの、これまでにいくらでもあったはずなのに、

なぜか新鮮な気持ちで聴ける。