さよなら、ダフト・パンク

 

 

さよなら、さよなら、さよなら(淀川長治風に)

 

 

 

と、名残惜しんでみましたが、

実際のところ私にとって

思い入れと愛情のあるダフトパンク作品は

『ディスカバリー』だけです。

そもそも25年近いキャリアで、

オリジナルアルバム4枚(+映画サントラ1枚)って…

 

 

 

 

実際『ディスカバリー』は

素晴らしい作品です。

私も含め、多くの人が

「ワン・モア・タイム」を聴いて

音楽の未来を感じたのではないでしょうか?

 

 

この曲から始まって

「エアロダイナミック」

「デジタル・ラブ」と続く

冒頭の流れがもう最高で、

実質『ディスカバリー』を聴くときは

この頭3曲ばかり聴いていたものです。

 

 

 

ダフト・パンクの音楽はいわゆる

「テクノ」に位置づけられるものですが、

むしろロックリスナーから

熱烈に支持されていた印象があります。

当時のメンバーの

インタビュー記事を読んだことがありますが、

音楽的なルーツとして

プライマル・スクリームや

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインを挙げていました。

だからロック好きのツボを突いた

サウンドプロダクションに長けていたのか…

なんていうのは浅はかでしょうか?

 

 

 

あと、タイミング的なことで言うと、

『ディスカバリー』は2001年発表で、

その前年には

レディオヘッドの『キッドA』が出てるんですよね。

ロックシーン全体が

エレクトロに目線が向いていた時期に

『ディスカバリー』は上手くハマったことが

大ヒットの一因かもしれませんね。

 

 

 

日本に目を向けると、

2002年にくるりの『ザ・ワールド・イズ・マイン』という

名作が発表されています。

岸田繁が当時、

「ダフトパンクの1stに影響を受けた」

と述べていたと記憶しています。

 

 

事程左様に偉大なダフトパンク。

さよなら、さよなら、さよなら…(2回目)