吃音についてーその④ー | Only is not lonely. +LOVE

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社会不安障害と吃音を持った新米精神科医のブログです。ハンデを抱えながらも医師として悪戦苦闘する日々を綴っていきます。

吃音の記事は、今回でたぶん終わります。もう少しおつきあいくださいあせる


いまの現状としては、吃音はほとんど出ていません。日常会話でも、電話でも吃音が出ることはほぼないです、たまに大勢の人の前で話すときは少し吃りますが、前ほど気にならなくなりました。

「どうして出なくなるようになったのだろう?」と時々考えることがあります。薬を変えたことは大きいと思いますが、その薬の添付文書を見ても、その薬が吃音に効果があるとは書いてありません。MR(製薬会社の営業)に聞いてもわからないといいます。

ただ、この薬を飲むと、意欲が出るとか気持ちが前向きになると言われていて、患者さんからも、そういう話をよく聞きます。あくまで仮説ですが、①薬によって気持ちが前向きになった→②吃音のことを、あまり気にしなくなった。→③そのうちに自然と出なくなっていた。ということなのかと思います。特に、気にしなくなったというのが大きいかと思います。意識すればするほど吃音は悪くなるので。

あと、友人に恵まれたのも大きいと思います。吃音でも私の事を嘲笑することなく、普通に接してくれる友人に大学時代から恵まれ、やってこられたのも影響してると思います。

私は今でも薬を飲み続けてますし、ずっとつきあっていくつもりです。吃音は今でもなぜなるのか原因がわかっていないですし、決まった治療法もありません。早く吃音のメカニズムが解明され、治療法が見つかることを祈ります。

これで吃音の記事は終わりです。ありがとうございました。