いまの現状としては、吃音はほとんど出ていません。日常会話でも、電話でも吃音が出ることはほぼないです、たまに大勢の人の前で話すときは少し吃りますが、前ほど気にならなくなりました。
「どうして出なくなるようになったのだろう?」と時々考えることがあります。薬を変えたことは大きいと思いますが、その薬の添付文書を見ても、その薬が吃音に効果があるとは書いてありません。MR(製薬会社の営業)に聞いてもわからないといいます。
ただ、この薬を飲むと、意欲が出るとか気持ちが前向きになると言われていて、患者さんからも、そういう話をよく聞きます。あくまで仮説ですが、①薬によって気持ちが前向きになった→②吃音のことを、あまり気にしなくなった。→③そのうちに自然と出なくなっていた。ということなのかと思います。特に、気にしなくなったというのが大きいかと思います。意識すればするほど吃音は悪くなるので。
あと、友人に恵まれたのも大きいと思います。吃音でも私の事を嘲笑することなく、普通に接してくれる友人に大学時代から恵まれ、やってこられたのも影響してると思います。
私は今でも薬を飲み続けてますし、ずっとつきあっていくつもりです。吃音は今でもなぜなるのか原因がわかっていないですし、決まった治療法もありません。早く吃音のメカニズムが解明され、治療法が見つかることを祈ります。
これで吃音の記事は終わりです。ありがとうございました。