先日、シアター1010で上演されている
5月文楽公演を鑑賞してきました!
豊竹呂太夫改め十一代目豊竹若太夫さんの
襲名披露とあって、劇場内に入るとこんな感じで、
祝賀ムード一色でした♪
今回の演目は以下の通り。
Aプロ
寿柱立万歳(ことぶきはしらだてまんざい)
豊竹呂太夫改め十一代目豊竹若太夫襲名披露 口上
襲名披露狂言 和田合戦女舞鶴(わだかっせんおんなまいづる)
市若初陣の段
近頃河原の達引き(ちかごろかわらのたてひき)
堀川猿廻しの段
道行涙の編笠
Bプロ
ひらかな盛衰記(ひらがなせいすいき)
義仲館の段
楊枝屋の段
大津宿屋の段
笹引の段
松右衛門内の段
逆櫓の段
AプロとBプロ、両方とも鑑賞しましたよぉ♪
この公演のAプロは、襲名披露でもありますので、
まず寿柱立万歳が上演され、その後に襲名披露の
口上があり、お祝いの言葉が述べられました。
そうした口上を聞いていると、わたしにとっては
別世界の方々に思える伝統芸能に従事する方々の、
舞台上では見えないプライベートな姿を知ることができて、
人間味を感じることができて、なんだか新鮮です♪
襲名披露狂言の和田合戦女舞鶴、大熱演でした!
忠義のために自分の子を犠牲にしなくてはならない
親の哀切さがひしひしと伝わってきて……(涙)。
近頃河原の達引きでは、猿廻しのお猿さんがかわいかった♪
一人の黒子さんが両手を使って2匹のお猿さんを演じていまして、
それがかなり長時間だったので、指がつったりしないかしら、などと
他人事ながら心配してしまいました。
Bプロのひらかな盛衰記は半通し狂言。だから、わかりやすかった。
源義経の攻撃を受け、木曽義仲が出陣するところから始まり、
義仲の戦死後、その息子の駒若丸をめぐって、敵と味方が入り乱れ、
途中の宿での襲撃の際に駒若丸と隣の部屋の子どもが取り違えられるという
偶然も重なって、愛憎が錯綜するドラマチックな場面が続きます。
考えてみれば、Bプロも、Aプロと同様に子どもが犠牲になりますね。
Aプロとは異なり、Bプロでは間違えて殺されたわけですけれど、
それだけに家族は一層悲しみを募らせる、その場面も大熱演でした。
あと、Bプロにもお猿さんが登場して、いい仕事していました!
文楽に動物が登場する場面って、ユーモラスな場面が多くて、
なごみますね。
さて、次の文楽公演は9月の文楽鑑賞教室になるのかな。
会場は新国立劇場の小劇場とのこと。これまた楽しみです!