誕生日のお祝いにビルバオにある一つ星レストランETXANOBE エチャノベに行ってきました。
Caña de Alubias
ずっと行きたいと思っていたけれど、忘れていたり機会を逃していて、今回はバスク夫がラジオで今年一杯で移転すると言うのを聞き、これは是非移転前に行こう!となりました。
オープン当時斬新なボデゴン(静物画)の布地の天井などで話題に、現在バスク政府のPalacio Euskaldunaの中にありますが今年12月30日をもって閉店。その後2月にビルバオのセントロにてオープンする予定だそうです。
新店舗はまたまたインテリアに凝ったそうで、お楽しみに!と言うことで、是非行ってみたいと思います。
アラカルトもありますが、三つあるメニューデグスタションのMenú del Chefを頼みました。
Menú del chefは10プレートとデザート2プレートで構成されていて、もう一つ上のカテゴリーのMenú Súper-Chef は13プレートとデザート3プレートもありましたが、妊娠中だしそこまで食べれないかなぁと思い真ん中のメニューにしました。
アペリティフにBuñuelo de Pulpo タコ焼きみたいな蛸のブニュエロ。ビルバオ出身の3D造形作家のIñaki Lavín作の蛸の模型の上にのって出てきます。
メニュー説明文を読んで、Cañaの言葉を(どちらとも細長い棒とビールと言う意味)かけていてなるほど、見た目はビール。でもお味はバスクで馴染み深い赤インゲンの煮たもの。
言葉合わせといい模型といい変わった趣向でこれからの料理に期待高まります。
この店ではアッホ(ニンニク)を入れずに白トリュフを使うのだそう。
ニンニクを使って無いのにニンニクの味を再現させていてびっくり。
美しいプレゼンテーションでしかも美味しかったです。
バスクでよく食べられるTxangurro毛ガニ(毛ガニの身を崩したものと野菜を煮込んだもの)を毛ガニを使わずに代わりに白エビでTxangurroの味を再現した品。
本当に毛ガニの味だ!なのに白エビ…シェフのFernando Canalesの面白い発想にワクワクしながら食べれました。
このお皿はちょっと塩気がきつく感じたけれど、白ワインに合いそう
サーモンのボンボン。アボカドソースと上に乗ったカリカリのワイルドライスが合います。
一口サイズなのでスルッと食べてしまいました。
アンチョビのラザーニャ。
サルモレッホに似た味(アンダルシア地方コルドバを中心に作られるパンとトマトのトロッとした冷たいスープ)とテクスチャーのソースの上にバスクでよく食べられる酢漬けのアンチョビ。
さっぱりしたお味でした。
ラザーニャというのは、アンチョビが舌の上でパスタの様な食感に感じられるからだそう。確かに!
ホタテあんまり好きじゃないのですが、これは美味しく頂けました。バジルソースとの組み合わせが意外。
バカラオ(鱈)と茄子とオリーブの実
バカラオと言えばビルバオと言われるほど馴染み深い魚。なんと、地元サッカークラブのアトレティックビルバオではゴールを入れると人々は「Bacalao, bacalao!!」と叫ぶそうです。
バスク夫も産まれてずっと隣の県に住んでいたのに今まで知らなかったんだと。
Ferran Adriáがエルブジで考案したEsferificaciónのコーンの食感が面白い。
バカラオにコーン、茄子、黒オリーブのソースの組み合わせも今迄食べた事無くて意外性ありました。
マグロをマリネした後高温で両面を焼き、レバノンのベイルートから持ち帰ったスパイスSmacを使ったソースをかけたもの。
食感が魚と言うよりお肉な感じ、スパイスのきいたソースもなんだか焼き肉のタレに似て白ごはんに合いそうな一品。
手で食べるピッチョン(鳩科の鳥)
と言う名前の品はこのコース唯一の肉料理。
透明なラミネートはジャガイモ。ピッチョンのパテと驚く程柔らかな肉。
甘みの強いソースでしたが、ピッチョン最高に美味しかったです。