まだ11月だと言うのにとっても寒くなりました。
バスクは雨が降って、近辺の山頂には雪が降りました。この前の記事【靴下に穴があく日々と節約について】で、スペインである場所では20世紀半ばまで使われていた驚くべき暖房方法をお伝えすると書きました。皆さん何だと思いますか?
…。
答えは、牛です。
牛?と思いますか?
牛舎に入った事のある方は、牛が沢山いてムワッと生暖かかったなんて経験はありませんか?
それは牛がはくゲップに温室効果のあるガス、メタン(CH4)を多く含んでいる為です。
牛やその他のヤギや羊等の反芻動物(はんすう動物)は、深刻な地球温暖化を進めているなんて言われているのですが、農家では昔から家畜の暖かさを利用していたんですね。
ガリシア州のルーゴ県にあるコマルカ・ドス・アンカーレスは僻地であった為に独自の昔ながらの生活を送っていたので、20世紀半ばまで暖房効果のある家畜と同じスペースで寝起きしていたと言う資料も残っています。
画像出典:www.turismo.gal
昔からの農家の家の建築様式は時代が経っても大きい変化はありません。しかし、コマルカ・ドス・アンカーレスの様に家畜と同じスペースで寝起きすると言うのは少ない例で、一階に家畜を飼い二階を住居、家畜の発する熱を利用して床暖房にしている建築様式は今現在も農家で使われています。
これはスペインのインテリアデザイン専門学校へ行っていた時、インテリア史の授業で学びました。当時面白いなぁ〜と思い今でも時々家に牛の居る生活を想像します。笑