マガジンハウスウェブ版ダ カーポ from バスクに以前掲載された記事をアレンジしています。ちょうど他のブロガーさんが滞在しているという事で、昔書いたものを引っ張り出して来ました。
モンテ・イゲルドからサン・セバスティアンの街を見下ろす。 |
サン・セバスティアンの街を訪れる方々に、是非行って貰いたい場所がMonte Igeldo(イゲルド山)です。この街を象徴するコンチャ湾を挟む2つの山、左側がイゲルド、右側がUrgull(ウルグル)です。ここイゲルドにのぼるには車かフニクラ(ケーブルカー)で、登りきるとイゲルド遊園地に着きます。 この山の上の遊園地は1911年に娯楽施設を作るという目的で、カジノとして開園され、1925年の娯楽禁制の為に、アトラクションやダンスなどを導入され、今の姿になりました。
91年経った今、当時の原形と留めたままのここは、最近の遊園地と比べるとアトラクションも最新とは程遠いのですが、なんだかアナログで懐かしい子供のころを思い出します。さらにここからは、すばらしいサン・セバスティアンの全景が見渡せ、さらに18世紀に灯台としてつくられたTorreon(トレオン)に登ると360度のパノラマ風景もみることができます。
アトラクションは少し古ぼけていて、私が今まで乗ったなかで一番怖いと思うジェットコースターがあります。乗っている時間は短いのですが、あのガタガタとカーブを突っ切る時にレールが外れるか、もしくはあの簡単な安全バーが外れて海に放り出されるのではないかという怖さ満点、勇気のある人は乗ってみてください。ほかにも、Autos de Choque(ゴーカートのようなものでお互いに車をぶつけ合いするもの)や射的、迷路、お化け屋敷、ゲームセンターなどもあり、子供とも楽しめるし、大人でも十分楽しめると思います。
遊び疲れた時には、『ホテル・モンテ・イゲルド』のラウンジバーで、海に向かった全ガラス張りの窓から見られるカンタブリア海をみながらお茶を飲みほっと一息つくのはいかがでしょうか。
ここは私にとって特別な所で、いつも同じで変わらない所が好きです。16年前に初めてきた時からちっとも変わっていない、変わらずにこれからもずっとあってほしい場所です。今回は残念ながら空が曇っていて風が強かったので、出店やアトラクションの多くは閉まっていたのだけれど、夏はそれなりにひとが入って活気があります。天気のいい時はポニーもいて乗ることもできます。
ホテル・イゲルドのラウンジバー。 |
行き帰りはフニクラで。 |
Monte Igeldo 遊園地
入場料:フニクラだと往復3.15EURO/人 車又は歩きだと2.20EURO/人
そのほか:アトラクションは1~2.5EURO、貸しボート6EURO(2~3人用)
注:イゲルドは、バスク語でIgeldo、スペイン語だとIgueldoです。