駄々っ子は実演販売員 | 偕楽園血圧日記

駄々っ子は実演販売員

 しかし蒸し暑いなぁ。

 今日は「本日のマック」から。

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 マックィーンに変身 ハロウィーン向けに変身マント発売


(写真、朝日新聞デジタルより。変身マント ライトニング・マックィーン)

 バンダイは、ハロウィーン向けに「変身マント ライトニング・マックィーン」を発売した。羽織ってフードをかぶるだけで、簡単にディズニー映画「カーズ」シリーズのキャラクターに変身。手軽に仮装を楽しめる。子ども用で、推奨身長は100~120cm。希望小売価格は税込み1944円。
 朝日新聞デジタル 9/10(日) 18:16

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 時代は変わったなぁ。
 私が子供の頃は、「マックィーン」といえば「スティーブ・マックィーン」と相場が決まっていたものだ。それが今では赤いスポーツカーのことになる。

 もっとも「カーズのライトニング」も「スティーブ」も「アメリカらしさ」というところでは、バリバリに「アメリカ」。
「ライトニング」に「スティーブ」が乗ってオーバルコースを走ったら、とんでもなくアメリカをイメージさせるものになる(笑)。 


 ところで、「マック」といえば、

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 「ハローマック」ツイッターで急浮上  米トイザらス危機報道で「同じ道を...?」

 米トイザらスの経営危機報道を受けて、日本のネット上で不思議な現象が起こっている。10年近く前に撤退したおもちゃチェーン店「おもちゃのハローマック」の名前が、ツイッターで急浮上しているのだ。
 おもちゃチェーンの世界的大手として知られるトイザらスだが、米CNBCによれば、スーパー、そして最近ではAmazonとの競争が激化し、業績が悪化していた。現地時間6日、CNBCを含む複数の米メディアは一斉に、トイザらスが負債整理のため、「破産」も視野に経営再建を目指していると伝えた。

■一時は400店舗を擁したが
 トイザらスは日本法人を通じ、国内でも全国に約160店舗を展開している。なじみの深いチェーンだけに、7日朝、日本でもこの一報が流れると、大きなショックが広がった。
 そんな中、ツイッターで多く言及されているキーワードを集計する「Yahoo!話題なう」のランキングに、異変が。直後から、「ハローマック」というキーワードが上位に急浮上したのだ(7日11時時点で10位。なお1位がトイザらス)。
 ハローマックこと「おもちゃのハローマック」は、「東京靴流通センター」のブランドで知られるチヨダ(東京・杉並区)が1985年から展開していたチェーン店だ。各地のロードサイドに、特徴的なお城風の店舗を多数出店、一時は400店舗近くを擁したが、業績不振から2008年に撤退した。現在でも地方では跡地を「居抜き」で利用している店がしばしば見られることもあり、20~40代を中心に「懐かしのお店」として語られることも多い。

 「冥府からハローマックとバンバンが呼んでいる」
 今回の「急浮上」は、トイザらスのピンチに、ハローマックの顛末を思い出した人が多かったためと見られる。ツイッターには、
「トイザらスもハローマックと同じ道を辿ってしまうのか」
「トイザらスのキリンもハローマックのライオンみたいになるのか」(※編注:キリン、ライオンはそれぞれ両社のイメージキャラクター)
「冥府からハローマックとバンバンが呼んでいる」
 などなど、やはり撤退した玩具チェーン「おもちゃのBANBAN」(1985年~2000年)などもからめて、トイザらスの行方を心配する声が相次いでいる。
 なお、ツイッターでは「ハローマック」を名乗るツイッターがある。ひたすら撤退への恨み節を機械的につぶやき続ける、いわゆる「ネタ」アカウントだが、フォロワーは約2万9000人を数える。一方、「トイザらス」の日本公式ツイッターは約3万1000人フォロワーだ。
 J-CASTニュース 9/7(木) 12:32

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 日本の「マック」が、なぜかツィッターでトレンドになっているという。

 きっかけは、

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 米トイザラスが法律事務所と契約、破産申請含む選択肢を検討へ

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米玩具小売り大手トイザラスは、破産申請や借り入れを含む経営再建策の選択肢を検討するため、法律事務所「カークランド・アンド・エリス」と契約した。事情に詳しい1人の関係者が明らかにした。
 同社は先に、来年に返済期限を迎える約4億ドルを含む50億ドルの債務を整理するため、米投資銀行ラザードの協力を仰いだと発表していた。
 同社は文書で、今月26日の第2・四半期決算発表の際に最新の債務整理計画を公表するとした。
「第1・四半期決算会見で説明した通り、トイザラスは18年期限の債務を整理するため複数の選択肢を検討しており、追加融資を獲得する可能性も含まれる」と説明した。
 米CNBCは先に、トイザラスが債務整理のためカークランド・アンド・エリスと契約したと報じていた。同法律事務所の広報担当はコメントを控えた。
(後略)
 ロイター 9/7(木) 15:14

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 この報道。

 他の記事では「アマゾンに負けた」的なことを書くところもあるようだが、うん、確かにそれは大きいだろう。
 ジャスコ(現・イオン)やダイエー、あるいはハローマックのような大資本業者が街の「おもちゃ屋」を潰していった。
 そこにトイザらスという「さらなる大資本」が現れて業界を独占し、さらに大きなアマゾンが現れた。
 これも「時代の流れ」というものだ。

 が、アマゾンが出てきたおかげで、販売の現場がおかしなことにもなってしまっているのは、誰もが感じるところだろう。
 いわゆる「転売屋」の跋扈である。
 このおかげで、今では人気のある玩具は「実物を見て買う」ということがほとんど難しくなってしまった。
 ネット店舗では「予約開始時間」に張り付いていなければどうしようも奈良亡くなったし、実店舗でも「開店前から並ぶ」ということが余儀なくされ、しかもその列にもまた「転売屋」の実働部隊が入り込んでいる始末。
「人気玩具」といわれるものは、それを見て気に入って買うというものから、「前評判でとりあえず手を出すもの」になってしまっているのだ。
 そうやって頑張って手に入れたものが「お気に召さない」となると、それがまた「転売」の市場に出ることになるのだから、およそまともな「市場」が確保できていない。

 メーカーにとってみれば、買ってくれるのが子供だろうがファンだろうが転売屋だろうが「売り上げに色はついていない」のだから関係ないというところもあるのかもしれない。
 が、そんな状態が続くと人々はどんどんそっぽを向くことになり、結局は先細りの道を歩むだけ。
 実店舗の店頭に並ぶ商品は、商品であるとともに宣伝用品でもあるということを思い出し、メーカーはもっと店舗を大事にすることが必要なのではないだろうか。

 買って買ってとおもちゃ売り場で駄々をこねている子供もまた、おもちゃの宣伝をしてくれていると考えるぐらいの戦略意識を持たなくては。