稲刈りを手伝った友人から温泉への誘いがありました。
あらためて稲刈りお手伝いのお礼ということです。
近くの牛伏温泉に向かいました。
露天風呂をゆったりと楽しみ、おいしい食事をとりました。
かれは農家の次男坊です。まだ専業農家人ではありません。
サラりーマンです。
長男が早くなくなり、老いた両親の農業を手伝いだけでなく、
退職して農業を継ごうか継ぐまいか迷っていると語ります。
両親の農業での収入は知れたもので、サラーマンをこのまま
つづけ、両親の代で農業をやめるべきか、と迷ってもいるそうで
す。
周りの田畑は休墾地が多くなっています。
春先、農協の理事長を務めた方が亡くなりました。
長男は公務員です。農業はできなそうです。
後継者がありません。
沢山ある農地は残された奥さん一人ではできません。
開墾しないか、他の農家に売るかどちらかです。
手入れの行き届いていた田畑も草ボウボウに成り果てました。
かれはその現実を見ながら農家の所得が年々減って行き、肥料
代などの支払いが滞るといいます。
農協は農家の味方でなく、このまま行くとやはりやめたほうが賢明か
なと苦笑いしています。
今までの政治がどうだったのか。農業と真剣に取り組み対策をすす
めてきただろうか。
かれの温泉への誘いは悩む胸のうちを話し、どうしたら人生のひとつ
のけじめをつけられるのか決めたかったらしい。
酒も飲まず、温泉に二度三度と浸かりながら明日の農業を真剣に考
えているのは彼だけではないと思う。