最後に,そして「5)その法人にとっての「1年」とは何時から何時までか?」です。

これはいわゆる「事業年度」と呼ばれるもので,日本では4月に始まり翌年3月31日に終わる形で設定する会社が多いものの,別の形で自由に定めることも可能です。通常「当会社の事業年度は毎年4月1日から翌年3月31日までとする。」といった形で定めが置かれます。

株主総会では通常決算の承認を行うことになっており,事業年度末から一定の時期に開催しなければならないことに法律上なっているので,事業年度をどのように設定するかはこの観点からも重要でして,

先に「定款〔テイカン〕の作り方(その4)」でもお話した1年のうち何時の時点で株式を持っている人が株主総会で賛否の意思表明出来るか(議決権行使の基準日)の定めに影響するほか,決算を踏まえて,利益配当を行うことになるため,1年のうち何時の時点で株式を持っている人が利益配当を貰えるか(配当の基準日)にも影響します。

そこで,それぞれの基準日については,設定された事業年度を踏まえ定款で定めが置かれることになります。

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