2)信用 について、
結論から先にお伝えしますが、
お察しのとおり、
個人事業よりも法人のほうが、
明らかに社会的信用は高いです。
これには、いくつか
理由があると思いますが、
いちばん大きいのは
やはり「商業登記の制度」
ではないかと思います。
商業登記法の第1条には、
「この法律は(~中略~)商号、
会社等に係る信用の維持を図り、
かつ、取引の安全と円滑に資する
ことを目的とする。」
とあります。
条文だと堅っ苦しいので
噛み砕きますね。
あなたが代表取締役として
法人を設立して、
その登記が完了すると、
法人の本店所在地や法人名は
もちろんのこと、
あなた個人の住所や名前まで、
わずか数百円のお金を払えば
いつでも誰でも
閲覧できちゃう状態になります。
半ば公的な登録をする
というような意味合いが強い
と思いますね。
マイナンバーにしても、
個人はシークレットですが、
法人番号はフルオープンです。
さらに言うならば、
あなた自身に万一のことが
あった場合、
個人事業は
その瞬間に自動的に廃業
となるわけですが、
法人の場合は、それと関係なく
存在し続けます。
事業の継続性という観点からも
法人のほうが信用されやすい
でしょうね。
それと、もう一点。
以前にもお伝えしたとおり、
代表者といえども、
あなた自身と法人とは
あくまで「別人格」ですので、
法人が融資を受けて、
代表者であるあなたが
その連帯保証をする
ということも可能になります。
融資の枠自体も
法人のほうが大きいですね。
信用の面では
法人に軍配があがりそうですね。