広い海を眺めながら、この海はいろんな人に繋がっていると感じる。
遠く離れて会えないとしても、眺める海は同じで、お互いを思い合う瞬間が
きっとある。
たとえ傍にいることが叶っても、心が繋がっていなければ幸せだとは思えない。
旅の終わり、上空を飛ぶ飛行機。
地図と同じように並ぶ地形を眺めながら、あの人の住む町を見つめて
私は空を飛ぶ鳥のようにあの人の姿を見つけたいと願い、
あの人には、今、空を見上げて欲しいと祈る。
フワフワと浮かぶ雲を見つめたら、今はもう会えない最愛の人たちにも
声が届きそうな気さえする。
私の命が尽きた時、こんなふうに、高く広い空から
大切な人を見守ることができるなら、もう何も怖くない。

