初めてのフィールドワーク
~自由とは~
こんにちは!
このたび、一週間ほど佐渡島の宿根木という所に滞在し、フィールドワークをさせていただきました。
今回は、ゼミ合宿の一環で、8人で参加しました。
正直に言いましょう。この一週間のフィールドワーク、最っ高でした!!!!!!
直前まで暑さにやられて東京の実家でダラダラし、佐渡のことについて調べる気力もなく佐渡に向かい、あまり話したこともない先輩だらけの環境の中で一週間も無事に共同生活できるのか、後が見えない中、新潟の向かいにある離島へと足を踏み入れました。
佐渡の直江津港につき、最初の2日をかけてじっくりと宿根木集落を歩き回り、
博物館で日用品や道具をじっくり見て回りました。
しかし、一番大変なのはここからでした。この二日間で一番心に残ったものをフィールドワークのテーマにして、残りの6日間は全部、自由行動だというのです。
「自由」って本当に難しいものなんだな、と感じた6日間でした。
何か文化体験だったり、ツアーだったりに参加すれば、なにも心配することなく、なにも考えることなく、その用意されたレールに乗っかれば良い。
そうではなくて、
6日もの長い日々を、
知らない土地で、
車もなく徒歩で、
約束を取り付けることもなくその場で出会った人に声をかけ、お話を聞く。
しかも、毎晩ミーティングがあり、
その日のインタビュー成果を報告する必要があり、常に毎日、どこかへ行き、誰かとお話をする必要があるプレッシャーに駆られていました。
離島で逃げ場もなく、
毎晩、周りの人がこんな人にこんなお話を聞いたよっていう報告を耳にして、
何も成果が無かったような日には、自分が惨めに感じました。
そもそも、見知らぬ人に声をかけ、インタビューに持っていくこと自体が、大変勇気のいることだと思います。
「お仕事の邪魔をしてしまったらどうしよう」
「気分を悪くさせてしまったらどうしよう」
「話しかけて無視されたらどうしよう」
「自分は部外者なのにこんな踏み込んだ質問してもいいのかな」
本格的なインタビュー調査が始まってから、最初の2日間は、最悪なものでした。
今から振り返ると、
自分はたくさんの縁を自分から切ってしまっていたのだと分かります。
あの時、挨拶をすれば話がスタートしていたかもしれない。
あの時、足を止めて待っていれば人と出会えたかもしれない。
あの時、なにをしているんですか~って声をかけていたら面白い話ができたかもしれない。
そんな後悔を4日目までしていました。
そんな自分が変わったのは次の日(5日目)からでした。
4日目になんの成果も出せず、でも周りはみんな生き生きとインタビューの結果報告をしていて、自分のちっぽけさに嫌気がさしました。
ヒトって追いつめられると変わるんですよね。
次の日からは、
周りが反応しようとしなかろうと、
挨拶をしまくり、声をかけまくり、
箒をもって掃除しているおばさんとお話するために、
わざわざ箒を持ってきて、強引に一緒に掃除をはじめました。
不思議なことに、その日は5人とお話をすることができ、
その日から最終日まで、行きつく先々でいろんな人と深いお話ができるようになったのです。
こういう場所は、本当に、縁と運、偶発性が大切になってくると感じます。
人と出会うまで歩きまわり、我慢強く待ち、時期が来るのを待つ。
佐渡に来てから、毎日10km以上は歩いていました。
東京に戻ってから、出会った待ちゆく人に挨拶をしても返ってこない。
同じ建物に住んでいる人でさえ返ってこない。
佐渡と東京の空気の違い、人の温度の違いがくっきりと現れてくるのを感じます。
それでも私は、挨拶を止めたくはないです。
以前の冷たかった自分を溶かしてくださった佐渡の方々へのお礼も込めて、
たとえ返ってこなくても、私は挨拶・偶発性を大切にして生きていきたいと思います。