9月1日に市議会定例会が開会となりました。
この時期の議会では昨年度の決算審査がおこなわれますので、「決算議会」と呼ばれることもあります。
令和6年度一般会計の歳入は約8713億円、歳出は約8622億円、翌年度への繰越金は約27億円ということで、実質収支は約64億円となっています。
(一般会計の他には「競輪事業などの特別会計」「市バス事業などの企業会計」があります)
実質収支64億円には、今年度中に国へ返還するお金が40億円程度含まれていますので、概ね20億円程度の黒字といえます。
さらに、平成24年度から財源不足への緊急的な対応として基金から取り崩してきた借入金517億円のうち、10億円を基金へ返済しました。
借入金が507億円も残っている状況なので予断は許しませんが、最悪期は脱した印象があります。
一方で、個人的に最も注目しているのは、水道事業、下水道事業の中期的な収支見通しです。
現時点で、キャッシュフローの観点から事業継続な困難な状況にあるという判断はしていませんが、
下水道事業が発行している企業債残高(2707億円)は、これまでの減少傾向から増加傾向に転じる恐れが出てきましたし、
水道事業が発行している企業債残高(800億円)は、平成22年から継続的に増加し続けています。
インフレの影響などもあるので一概に企業債残高の増加を恐れる必要はないと思いますが、利払いの増加、今後の人口減少などを見据える必要はありますし、
何より問題だと感じているのは、事業規模に対してどの程度の企業債残高が適切な水準なのかについてほとんど議論が行われていなかったことです。
このことは間接的には、水道・下水道使用者の適切な負担水準についてもほとんど議論されてこなかったことを意味すると思います。
また、昨年度は市が出資して立ち上げた新電力会社が電力供給を始めた年でもありました。
こちらについては繰り返し議論してきた甲斐もあって、懸念していた赤字スタートとはなりませんでしたので一安心でした。
一般論ではありますが、議員の中には「予算」に興味を持っていても、「決算」にはそれほど興味を示さない議員もいるように思います。どちらも大切にしたいものです。
そして、この定例会は10月10日に閉会予定となっていますが、市長選挙はわずか2日後の10月12日からという日程になっています。
私としては、誰が市長になっても是々非々の態度ですし、二元代表制の観点からもどの候補者の支援も行いませんし、会派としても自主投票となっています。
閉会後は少し体と頭を休めた上で、改選後の市長とも引き続き建設的な議論ができるように勉強して待ちたいと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
