今日は読書感想文シリーズで誉田哲也のボーダレス。書き下ろしの新作です。



誉田哲也さんの小説は全て読んでいます。



姫川刑事シリーズ、東刑事シリーズ(ジウシリーズ)、武士道シリーズなどシリーズモノも多く、刑事物や青春物などジャンルも多彩です。



青春物以外はエグい描写の作品も多いのでstArtの中高生にオススメするのは武士道シリーズや"幸せの条件"とかですかね。



誉田哲也さんの小説は若者の会話にリアリティがあり物語に引き込まれてしまいます。



結構小説では 「○○ですわ」とか「○○かしら?」みたいな今どきの女性が使わなさそうな話し言葉が多いですが誉田哲也さんの小説では会話だけでなくキャラクターの心の中で思ってることもリアリティがあります。



そして何故か女性や犯人側からの描写も多いです。



さらに面白いのは格闘技の描写もたまに出てきます。UFJならぬUFC銀行という言葉やジウシリーズでは"オモプラータ"が登場しました。今回読んだ"ボーダレス"では"足首固め"や片羽絞め"などの表現もありました。(いつか stArt って言葉やHioki パスなどが使われるかも?)




今日は途中まで読んでいたボーダレスをのんびり読もうと、ケーキをお供にコーヒーを飲み始めたらジムに荷物が届いたと電話…


気を取り直してラストまで一気読み。



内容は、




小説を書く友人と普通の高校生 奈緒。
目の見えない妹と格闘家の父を持つ芭留。
音大に挫折して実家の珈琲屋を手伝う琴音。
歳上の女性と禁断の関係になるお嬢様。




彼女達とその周囲の人間達が繋がり事件が起こり…



あとは読んでのお楽しみって感じです。笑



感想は、



誉田哲也さんの小説としてはあまり重くないサスペンスって感じで読後感も重くなくリフレッシュの為の読書に最適です。


そして若い女性の強さを感じ、セリフの中になかなかグッとくるモノが多く強く生きるヒントになりそうなセリフやシーンもあります。



では、数個紹介します。



死ねかもってシーンに遭遇した子が自分が死んでも、生きて夢を追う妹が助かればと言って話すセリフ
"生き方と死に方って考えたらまるで逆のことのように聞こえちゃうけど、でもさ…命の使い方、って言い方をしたら同じことなんじゃないかな。どう生きるかと、どう死ぬかって、自分の命をどう使うか、って意味ではたぶん同じことなんだよ"



どうですか?


普通のハタチくらいの女の子の言える言葉じゃないですよね。笑



先日、選手練習後も話していましたが幕末の志士たちは20〜30前半で死んでいった人間が多く、なかでも吉田松陰は29歳、坂本龍馬でも33歳。でも150年ほど経っても人々に影響を与え続けているのはそれだけ濃い人生を生きたからでしょう。



どれだけ生きたか よりどう生きたか を考えず、まだ先の人生がある  ー  って思っていたらあっという間に年寄りになるんだろうなって思いました。



え? 



誰がもう年寄りやねん!笑




↑このツッコミで誰もがこのブログを桂さんが書いたと思うでしょう!



でも実は私、久米鷹介が書いています!


イヤ、話がズレてきたので もう一度小説のセリフへ。



小説を書いている女の子のセリフです。



私たちの人生でも強く生きるヒントになると思います!



"人って誰でもさ、自分で作る物語の主人公を自分で生きているみたいなところ、あると思うんだ。私は、私が作る物語の主人公だし…"



"だから私は、こう思うことにしている…何か困ったことがあったり、たとえこの前みたいな事件に遭遇したときでも、これは私を主人公にした、私の物語の一部なんだ、って。そうするとさ、この困難を乗り越えたら、この事件を上手く解決に導いたら、次には、絶対感動的なシーンが待ってるに違いない、って思えるじゃない。私だったら、そういうふうに書くもん。このままじゃ終われない、これは次のシーンを盛り上げるための、ちょっと高めのハードルなんだって、自分に言い聞かせる。そうするとさ、大変なことでも、困ったことでも、面倒臭いことでも、意外と楽しめるもんだよ。よーし、やってやるぞ、主人公の本領発揮してやるぞ、みたいな"


"もし上手くいかなかったら"


"そんときはそんときだよ。思ったやり長編なんだな、とか。だから困難が続くんだ、こりゃ、最終的には主人公、とんでもないことを成し遂げるぞ、期待できるぞ、みたいな。自分の人生を、物語として楽しんじうっていうか"



最後にこの小説の中の言葉を紹介します。



"小説と現実、あっちの世界とこっちの世界、その境界線なんてないのかも"



うーん、誉田哲也さんに人生を教えて頂いた気がした読後感。


本を読まない人は 読書好きのstArt メンバーの私、久米か桂さんにオススメ本を聞いてくださいね。



あなたの人生に合ったオススメ本を推薦させて頂きます!



*発さんは温泉本しか読まないので質問は私、久米か桂さんにお願いします!



*発さんに尋ねるなら温泉について尋ねると良いと思います。飛騨牛をご馳走すればもれなくついてきます。笑




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