緊急事態、今の憲法ではダメなの? | 弁護士みのりの 実りの季節
安倍首相は、
新型コロナウイルスが蔓延している今、
「こうした緊急事態を乗り越えるためにも、憲法に緊急事態条項を入れよう!
と主張しています。


…が、
緊急事態には、今の憲法のまま、今ある法律をうまく使っていくことで、十分対応できます。
もし、どうしても対応できないことがあれば、新しく法律を作るだけで足ります。


そもそも、憲法を変えなければ全く対応できないのだとしたら、
今頃、大変なことになっていますよねアセアセ


憲法には、「公共の福祉」ということばが出てきます。
一人一人が持っている自由は、「公共の福祉」に反しない限り保障される…
今まさにそうであるように、
多くの命がかかっているような緊急事態注意となれば、
今の憲法のもとでも、
「公共の福祉」のために、営業の自由、行動の自由…など、いろんな自由を制約することが可能です。


ですから、なぜ、憲法に緊急事態条項を入れなければならないのか?
理解に苦しみます。



そして、なにより、
憲法に緊急事態条項を入れるのは、とても危険注意

何が緊急事態なのか?は、曖昧ですから、
政府が自分勝手に「緊急事態だ!」と宣言してしまうかもしれませんアセアセ
勝手に宣言して、いつもより簡単な手続きで、私たちの人権を制約できることに。
…怖いですよねガーン

憲法に緊急事態条項を入れるということは、
こういう恐怖を常に抱え込むということです。



日本は、今のところ、罰則を伴うような厳しい規制なしに、
国民自ら自粛生活を送ることで、感染爆発を起こさずにきていますクローバー

一度、人権制約を可能とする条項や法律が作られれば、
それがのちに悪用される危険があります。

私たちの大切な自由を守るためには、
そうした憲法の条項は入れさせない、そうした法律は作らせない!!
緊急事態には、みんなで協力し合い、自らの自由を自らの意思で律する!!
ことが大切ではクローバー
そんな社会が素敵だなと、私は思いますハート