パチンコ店の店名公表 | 弁護士みのりの 実りの季節
大阪府が営業自粛要請に従わなかったパチンコ店の店名を公表したところ、
相変わらず、そのお店にたくさんの人が集まっていると話題になっていますねアセアセ

今ある特措法でできるのは、
自粛を強くお願いしたり、お願いをきいてもらえない場合に店名を公表したりすることのみ。
罰則を科したり、ペナルティを与えたり…はできません。


「店名を公表されれば、社会的に信用を失い、顧客も離れてしまう。
だから、公表は、事実上、自粛を強制するほどの効果をもたらす」
…一般的にはそう考えられているのですが、
そもそも社会的信用がなかったり、社会的信用など気にしない人たちを顧客としている場合、
店名の公表は、ほとんど何の意味も持ちませんよね…もやもや

むしろ、
「そうか、その店やってるんだ!じゃあ行こう」
という客を集めることに…。



じゃあ、新しく法律を作って、厳しい罰則を科せるようにしたり、違反すれば営業停止などのペナルティも与えられるようにしたり…
すれば良いのでしょうか?


このように、権力によって、強制的に自由を奪う仕組みを作らせてしまうのは、やはり、慎重になるべきでは…と思います。

有事にできた仕組みを、今後、権力が悪用しないとも限らないからです。


今、大切なのは、国民自ら自由を律することではないでしょうか?
「法律で縛られたから従う」というのではなく、「命を守るために、自らの意思で今は自粛する」という姿勢が求められています。
自ら律することができれば、悪用されるリスクのある強制的な法律などいりません。
結局は、その姿勢が、私たちの大切な自由を守ることにつながります。


「従業員のためにも、店を営業せざるを得ない」
「パチンコで遊ぶ自由がある」
平時であれば、営業の自由も遊ぶ自由も認められますが、
今は、自ら自粛しなければ。

海外のデモのように、今、自由を声高に叫ぶのは間違っていると私は思います。

大切な自由を守るために、今はそれぞれの自由を自ら律して、一人一人が我慢する。 

店の営業や、従業員の生活など、お金の問題は国の政策を待ち、必要な支援を受ける札束

遊びに行きたい人は、
「みんなが我慢して空いてきたから、自分は出かけても大丈夫」
などと我慢を人任せにしないで。


社会の一員として、一人一人が責任ある行動をしたいものですねクローバー