テレビ番組の収録に参加させていただいたときのこと

「弁護士もいろいろいると思うけれど、
どの弁護士が良くて、どの弁護士がダメって、
素人にはわかりにくい

弁護士の『質』は、どう見極めればいいの
」

ということが話題になりました

その質問に対して、大先輩の弁護士が、
「同じ弁護士でも、
経験がない若いとき、働き盛りのとき、妊娠中、子育て中、老年になってから…
と人生の置かれた状況によって、提供できるサービスの質に変化はありますよ」
というお話をされたことが、今でも印象に残っています

あの頃は、まだ具体的に妊娠した自分を想像できませんでしたが、
「そうはいっても、仕事するからには、たとえ結婚、妊娠…となっても、質を落とすようなことはしたくないよな〜」
と、ぼんやり思ったことを思い出します

そして、あれから5年ほどが経ち、
今、実際、妊娠してみて、よりハッキリそう思うように

弁護士実務は、依頼者の人生を左右するような重大なもの。
私の置かれた状況によって、仕事の質は落とせない
と。

一方、思っていた以上に、妊娠による体の変化があり、今までと変わらず仕事をするのは大変

生まれた後は、子どもとの時間も大切にしたい



…というわけで、
私は、とりわけ実務について、仕事の「量」を絞ることにしました

今までと同じ、それ以上の「質」を目指しつつ、自分のできる「量」にこだわって受けていきたいと思っています

実務の他にも、
大学で教えたり、
本を書いたり、
講演をしたり、
メディア出演をしたり…
大好きなお仕事がたくさん

新たな挑戦をしたい気持ちも強くあります

そうした気持ちを大切にしながら



引き受けた仕事に関しては、強い責任感を持って取り組み、
妊娠、出産、子育て
という人生の大切なときを、信念を持って過ごしていきたい


それが、これからの仕事に対する私の思うところです
