ご来訪ありがとうございます。タロット占い師☆スタータロット☆森由紀子です。
本日はまた定例県外入り。
カードコラムをまた1枚。
女教皇。
※この回は若干シモ表現が入ります。嫌いな方はスルーなさってください。
聖職者らしい1枚です。ミステリアスな神秘的な、等身大とはとても言えないなかなか手に取れない女性像。
恋愛相談では、男性側から「自分にとっては高潔過ぎて手が出せない」
そんな捉え方をしている女性との出方を多く目にします。
また、聖職者ですから、アカデミックで机上が得ての学者肌タイプでもありますね。
私のなかでは同じく孤高の「隠者」は「自分から引きこもっている状態」
「女教皇」は「他者からみて孤高」
のイメージが強いです。
ウェイト版ではバックにタペストリー、そこにはザクロが描かれていますが、タペストリーは「処女膜」、ザクロは「女性器」や「女性性」を表すとも言われます。
処女性をイメージしているという解釈が一般的ではありますね。
右側のイルミナティデッキにはザクロ描写はありませんが、しん、とした近寄りがたい雰囲気で描かれています。
ウェイト版に比較的忠実な左側のホワイトキャットデッキでは、後ろの掛け布にザクロ表示がちゃんとあります。
一方アポカリプシスデッキより
「孤高」はあなた方の単なるイメージではないの?と語りかけてくるようにも感じます。
「女」教皇ですから、女性性を具備してなおかつ神聖な存在。
右手にザクロ、ザクロの実がこぼれ落ちているようにも、血が滴っているようにもみえます。見えづらいですが、左手からは白い花がこぼれ落ち、腕には蛇が絡み付いています。
生々しいですが
血の滴る女性器
清純な白い花
狡猾な蛇
「これが私の全て」
「受け取れるかしら?」
と挑んでいるようにもみえますね。
ある意味、ここまで強い女性を受け取ることは確かに勇気のいることかもしれません。
単なる処女性だけでは語れない、強烈な強さを持つ1枚でございました。
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