最強の二人 | ぼうけんのしょ

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L□∨Ε...φ( ̄▽ ̄*)ポッ

REDとRED2を見て、さらにこれも借りた。


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アンタッチャブル。

原題のほうが、私の感想に近いかも。


まず、物語は、二人の男性、黒人、若い男と、白人、ひげもじゃの壮年男性の二人が車に乗っているところから始まる。

スピード違反として警察につかまりそうになるが、白人男性が発作を起こして、病院にいくところだと、黒人男性が言う。

白人男性は、苦しそうな呼吸、口から泡を吹く。

警察は、あわてて、先導を買って、病院まで護送していく。


車の中で、白人男性が演技をやめ、黒人男性にタバコに火をつけてもらい、回し吸いをする。
馬鹿笑いをしたり、音楽をかける。病院についても、警察がいなくなるのを見計らい、とっとと別の場所にいく。


この白人男性が何者で、なぜ、黒人男性に合わせて演技をしたのか、なぜ、ひげもじゃなのか、黒人男性との関係は?

いろんな疑問がわきあがるが、それを徐々に過去からさかのぼり、説明していく。

失業保険をもらいたいだけの黒人男性を、大金持ちの障碍者である白人男性が雇う。
なぜ、雇ったのか。


この映画のおもしろさは、生存競争の一番下位にいる障害者が、同じく生存競争の一番下にいる、移民と手を組んで、いい思いをするという痛快さにある。


愛だとか、同情だとか、福祉だとか、そんなものは所詮幻影。

生き抜く力が、金持ちであるとか、悪知恵が働くとか、何かないと、生きていけない。

その、金持ちの障碍者が、悪知恵の働く移民と、手を組みたくなるか、というと、さっぱり。
そんな話は聞いたことない。

また、悪知恵の働く移民が、金持ちの障碍者と手を組みたいかというと、もしかしたら、そっちはありえる。でも、信用されない。

ところが、二人が共鳴してしまう、そんなことが人間にはある。

そこからが、痛快劇。
最初からバッチリとは言わないまでも、お互いに気に入ってしまう。

いつも、お金のために恭しく、あるいは、医療上の理由で、衛生的に厳しく、扱われてきた金持ち。

黒人青年は、そもそも、うやうやしく振舞う、なんていう知恵もない、ずうずうしく本音でぶつかる。

下の世話なんて、しんでもいやだと、言い放つ。


といいながら、いつのまにか、友達になり、いつのまにか、下の世話まで。

お互いの人生に口まで出すようになる。
そして、その関係が、どんな関係よりも楽しくなっていく。


愛だとか同情だとか、理解だとか、福祉だとか、
歯を食いしばって人のために生きるような善意なんて、実は必要なくて、

お互いを必要としている同士が、文句いいながら、けんかしながら、生きていくのが、実は楽しい。

そんなことを、福祉を博愛をと無理して歯を食いしばる前に、
生の気持ちでやりあうことが、相手への敬意でもあると、
気づいたりもする。

そんな映画でした。