荒川弘(ひろむ)さんは、北海道出身の「鋼の錬金術師」の作者。
ザンネンながら鋼の錬金術師のほうは、年齢的にも趣味的にも、愛情を感じられないだろうと思ってまだ読んでないっす。
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でも、この方の「百姓貴族」がめちゃ面白くて、その流れで買った。
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いやぁ、良かったです。
酪農家という環境に生まれた作者の人生を、ギャグ・エッセイにまとめていながら、酪農家ではない人の死生観というか、人生観を変えるもんがある。ほんとにあっけらかんと、明るく書いているけれど、結構おそろしいコトも書かれてる。別に思想を語るとか、そんな大上段に構えた立場じゃなくて、おもろい人だと笑いながら読まされてしまう、語り口で。
特にグリーンピースや、シーシェパードに傾倒するような人間性のヤツが、絶対に学ぶべきもんが書いてある。
ただ、私は、その気持ちも分かるんだ。みんなが、そうだと、思う。
分かるからこそ、そんな当たり前の感情を、まるで高尚なことのようにいう傲慢な態度をとる彼らが許せない。
動物を殺して食べるということをかわいそうだと思うことを、「甘っちょろい」と非難するのは簡単だけど、その甘っちょろさがなぜ、これほど世界的に広がるのか。
それをかわいそうと思うことが大切だけれど、かわいそうと思わないことを非難するということが、どれほど、傲慢なことなのかを、教えてくれる。その傲慢さのほうが、動物を食べることの罪よりも、重いと思う。
そこを非難しちゃうのが、簡単に人の心を不安にしてゆさぶり、金をとれるという理由を持っているからこそ、傲慢で許しがたい。
ある人は、タバコを吸う人を、「死んで欲しい公害」だと思っていて、
ある人は、タバコを吸う人を、「迷惑を顧みない人」だと思っていて、
またある人は、タバコを吸う人を、「かわいそうな人」だと思っている。
もしかしたら、動物を殺して食べる人というのは、タバコを吸う人と同じなのかもしれない。
極論だけど。
動物がかわいそう。それは当たり前。
タバコは人体に害があるからやめたほうがいい。それも当たり前。
同じテーマだけど、まったく別の書き方をしたのが、
「銀の匙」。例えていうと、上のテーマを、大人に語ったのが、「百姓貴族」。思春期~大人に向けて語ったのが、「銀の匙」。
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マンガ大賞受賞前から買ってましたよん。
でも、受賞後に書店には大量に並び、アニメ化も決定しましたね。
こういう漫画が売れてくれるということに、私は心から安心しましたよ。
正常な人だからこそ、動物を殺して食べる、動物の一生を利用しつくして、食品として食べることに悩み、それを乗り越えて生きていく。
そんな気持ちを、スッキリと見せてくれる。
主なポイントだけ書くと、かなりオソロシゲなものに聞こえてしまったかもしれない。
だけど、それをどのように書くかが、とても大事。
どんな主人公が、どんな経験をすることで、このメッセージを正確につたえられるか。
考えに考えたと思う。
だからこそ、自然にストンと、落ちてくる。
その部分の力量を、しっかり示しているのが、荒川弘さん。