他には・・・貴方ご存知?
私は、大家族では育ってないから、兄弟が大勢、その配偶者、仕事相手など、大勢の人間の関係を見つめるのは、楽しいと同時にうらやましいとも思う。
だけど同時に、その大変さも、キツイと思う。例えばわたる世間は鬼ばかりの世界の一員になることを考えると、ゾッとする。
ドラマとしては、連続物を描くのに、これ以上相応しい題材はないだろう。なんでも盛り込める。
そして同時に、視聴者に「憧れ」を抱かせる存在にもできる。
日本では例えば、「華麗なる一族」などは、権力者一家の栄光とその影といったものが主題になっていた。
けれど、視聴者の等身大の悩みとは程遠い、「ドロドロした家族像」を眺める視点だった。
これに近いのが「ダラス」だろう。アメリカ、テキサスの石油企業を経営する一族の、ドロドロだ。
これまた、「憧れ」を抱かせると同時に、「ドロドロしてなくてよかった」と自分の家族を見てホッとするようなストーリー仕立てだ。
Brothers&Sistersも、家族の一員が、テレビキャスター、ゲイの弁護士、大統領候補、軍人、社長、と華麗なる一族ではあり、ファミリービジネス、それも一族の長である創業者でもある父が亡くなってからのストーリーである。

隠し子騒動があったり、浮気をして立ち直る夫婦だったり、子供の危機に心を痛める両親だったり、兄弟同士の大人になってからの確執だったり、麻薬中毒だったり、という、日本でも身近に感じることをピックアップしている。
それぞれ、社会の縮図として描くストーリーだから、大家族に何でもかんでも詰め込みすぎな感もあるけれど、一つ一つのストーリーが、人の心を感動させたり、恐れさせたり、うらやましがらせたり、同情させたりすることができるパワーを持っている。
キティ役のキャリスタ・フロックハート、ノラ役のサリー・フィールドをはじめ、実力がある俳優陣がそれに貢献しているだろうし、ストーリーは非常によく考えられている。(でも飽きるけどね)
S5が最終で、今年の秋にAXNで放映予定だ。
長く続いているドラマは、心に響くストーリーで、日常を同じ位置で違う視線で、振り返ることができるストーリーがいい。
アメリカ社会というものを、理解するためには、ちょっと特殊なファミリードラマかもしれないけれど、一つ印象にのこったことがある。
一家の「一番小さな弟」であるジャスティンが、軍人として任地に赴くときに、家族にだまって出て行こうとするが、それを大の仲良しである姉のキティと、母のノラが追いかけ、空港で追いつき、抱きしめ、送り出す。
「私は世界中で貴方だけを信じてる。そして愛してる」「もう時間がない、愛してるよ」
そこもまた、感動的なシーンではあるが、空港の係員が、周りに叫ぶ。
「兵隊さんが出発されます、道を開けてください。」
混雑した空港の中を、ジャスティンは道を明けてもらいながら出発を急ぐ。
日本の自衛隊の方は、こういう扱いを受けているだろうか。
ドラマのジャスティンはイラクへ行くところだ。彼が死ぬ確率は、自衛隊の方が死ぬ確率よりは高いかもしれない。
けれど、国として必要な仕事をする人間に対して、国民として、敬意と尊重を感じているだろうか。
被災者を助けることも、必要な仕事だ。
それ以外にも、本当に必要としている仕事が、日本の自衛隊にはある。
それを反対する人も多くいる。
だけど、考えてみて欲しい。媚びと政治だけでは、人は生きられないということを。
実際の仕事をする人に、敬意を。