題名から、もうお分かりになる方も多いと思いますが、「赤毛のアン」の作者、ルーシー・M・モンゴメリ原作のドラマで、赤毛のアンのふるさと、プリンス・エドワード島、アヴォンリーがドラマの舞台です。

ドラマには、アンは登場しないようですが、アンの心の母、マリラと、その友人のレイチェル夫人をはじめ、アン・ブックスに登場する、アヴォンリーに住むさまざまな人々の小話が、主題となっています。
主人公のセイラ・スタンリーは、母を小さいころになくし、父の事業の失敗のために、母の姉に当たる叔母の家がある、アヴォンリーへ一人やってきます。厳格な昔気質の叔母とは始め深刻な対立になりますが、セイラの母の少女時代を知る人たちに囲まれ、その厳格な叔母の心にも、妹であるセイラの母への深い愛情があることを知り、厳格でありながらも、公正な叔母の態度に、徐々にセイラも心開きます。

ところが、のんびりと昔のままの生活を守るアヴォンリーの人たちと違って、少しオシャレな都会ぐらしをしていたセイラに対して、風当たりは最初、きついんですが、少女同士の対立でセイラの気の強さ、負けず嫌いな性格も幸いして、徐々に交流が始まっていきます。
今の所LalaTVでは、第5話まで放送されていますが、いくつかは「アンをめぐる人々」や「アンの幸福」などに入っている、サイドストーリーで、昔なじみに出会ったような楽しさを覚えます。
アン・ブックスのファンの方や、原作に忠実な赤毛のアンの世界を愛する人たちは勿論、今までアンの物語を、「単なる少女趣味」と思っていた方も、是非、お試しください。
人情や、近所づきあいのなかにある、さまざまな醜さ、優しさ、秘めた欲望、愛情など、人間ドラマを描く手法は、今よりも昔の方がずっと長けていたと、思えます。