私の実家は、古びた物で溢れています。


例えば日本刀。年季の入った箪笥に、なぜか本物の日本刀があります。おそらく今から100年以上前の物だと思います。


それから、戦時中に負傷した人を寝かせていたベッドのような台もあります。(診療所だったので)

この台も今も実家に鎮座しています。


こんな具合に、古くて珍しい物がたくさんあります。



今回実家に行ったときに、


私は母に『この箪笥を売ってみたら?』と言ってみたんです。


すると母は、自分の妹にも『この箪笥を売ったら、かなりの値段になるよ』と言われたらしく、しかし『物を売ってお金にする感覚がない』そうで、かなり慎重な姿勢を取っています。


このように物を大事にして捨てられない母。

物を捨てるときも『ありがとうございました』といつもお礼を言って捨てているので、ある種のアニミズムを感じます。


でも、古びたものだらけでまるでタイムスリップしたかのような実家。


物を大切にするのは大事ですが、時に応じて捨てる、循環するのも大事だよなと思いました。