私はおととしまで会社員をしていました。
仕事ではお金に困ったお客様の相談に乗ることがありました。
お金に困っているお客様は、住んでいる地域も年齢も違うけど、ある共通点がありました。
それは、他責思考です。
他人や環境のせいで、今のお金のない状況になっている。
あいつに裏切られた。
騙された。
ひどい目にあった。
だから悪いのはその人であって、自分は被害者だと言う人が多かったです。
だから、お金や生活の話を聞いているのに、自分の身の上話をする人が多かったです。(それで電話が長引くと、電話は〇分以内に終えろと上司に怒られていました)
しかも、かなり生活が逼迫して、お金を借りる側なのに、節約は嫌がるお客様が多かったです。例えば煙草は嗜好品だから削減できるのに、お金はないけど煙草は買うみたいな人が多かったです。
中にはとんでもない猛者もいて、「逆玉に乗りたい」と言い出す男性もいました。まじめな話をしているのに、自分の写真を送ってきて(おじさんだった)、お金のある女性と結婚したいと言っていました。その男性は大阪の西成の方で、色々ぶっ飛んでましたね。
でもそこまで突き抜けていると逆におもしろくて、私の中では人間観察の対象になっていました。大阪支店に担当を回そうとしたら、いや東京がいいとか言い出したので、しばらくやり取りをしていました。(上司にその人はもう無視しろと言われ、その後の動向は不明です)
この男性が逆玉に乗れる可能性は極めて低いけど、もし逆玉に乗っても相手の金運まで吸い尽くしそうだなと思いました。