妊娠出産において、「○歳で産んだ人がいるから、私もできるかもしれない」と考えるのは、のちに自分を苦しめることになるかもしれません。



私は初めて妊娠したのが36歳で、いわゆる高齢妊娠でした。周囲には「私は超高齢出産だったけど、大丈夫だったよ。」と言う人もいました(※その方は42歳だった)



しかし、私の場合は第一子は稽留流産でした。流産手術のあと、担当医から次の妊娠について聞かれました。



私は「今はまだ考えられないですが、近いうちには」という旨を話したところ、

「妊娠できる年齢があるのは知っていますか?」と言われました。



そんなことは百も承知で、私にはのんびり構える時間がないこともわかっています。

でも、流産手術で喪失感に苛まれているときに、

よくどストレートに火の玉ストレートをぶつけられるなと思いました。



(この件が原因ではないですが、この病院ではなく他の病院にした方が良かったです。ここの医学部は評判が良くないけど、臨床の腕はまた別なので、深く考えずに選んでしまいました。)



でも医療従事者からすれば「○歳でも大丈夫ですよ」と無責任な甘言で期待を持たせるよりも、高齢出産のリスクを伝えておかなければいけないというのは、理解できます。



だから、○歳で産んだ人もいるから私もできるかもしれないという期待は最小限にした方がいいと思います。



たとえば、「100歳まで生きたい」と言う人がいたとします。


しかし実際に100歳まで生きるのは、人口の約6%です。つまり、約9割の人はそう願っても、叶わない現実があるのです。


妊娠についても個人差があるので、「私もできるかも」というピュアな気持ちは否定する必要がありませんが、それが執着に変わったとき、「何であの人ばかり」といったネガティブな感情になるかもしれません。


だったら「もしも授かったら幸運だ」と考えて、何より自分を労わることが重要ではないでしょうか。


まだ相手が見付かっていない人も、「この人の子供を生みたい」と思える人に出会ったときのために、今できることをしておきましょうにっこり