(今日は性的な描写を含みます)
私は昨年までブラック企業で働いていた。
昨年のちょうど今の時期のこと。
夏の余韻がまだ残る金木犀の花が咲く頃だった。
うちのチームに新人が入ることになった。
25歳で黒髪の色白イケメンで、長身ですらっとしている。まるで韓流アイドルのようだった。
そんなイケメンがくるから、20代女子は明らかにバッチリメイクでおしゃれをしていた。
私はみんなの様子を見て微笑ましく思っていた。
彼は私の隣の席に来ることになった。
隣の席だから、当然彼と話す機会が誰よりも多かった。
彼に仕事を教えるのも、私が担当になった。
私は他の人ならまず教えないであろう細かいことまで、すべて彼に教えた。
そして他の誰よりも優しく、彼に寄り添った。
彼と会議室でロープレしていると、同僚Mは何度もガラスドアの前を通り過ぎて、こちらの様子ばかり覗いていた。
しばらくすると、Mはついにドアを開けた。
M「楽しそうだね」
新人くん「めちゃくちゃ楽しいです」
M「そろそろ戻ってきてね」
この頃は、私がMと付き合い始めて、1ヶ月経つ頃だった。
うちのお客さんの間でも、教祖とマドンナが付き合っていると噂になっていた。
(お客様はMのことを教祖、私のことをマドンナと呼んでいた。)
この日の夜、Mに聞かれた。
M「今度の新人くん、どう?良いと思う?」
私「仕事に関しては、かなり期待してる。あなたを超えてほしいと思っているし、そのつもりで教えてるよ」
率直な意見だった。新人の男性は、仕事面では頑張ってほしい。でも恋愛的な、男性としての興味は皆無だった。
私は日頃から、「年下男性が好き」と言っていたので、Mは焦っていた。(Mは30代前半)
もちろんそれも全部わかった上で行動している。
(いったい何年女をやってると思ってるんだ!)
その夜、Mは私の中に出した。
MのDNAが大量に私の中にひろがっていくのを感じた。
あたたかかった。
Mはしばらく私の中に入れたままずっと動かなかった。
(つづく)