性格とは、
一概に良い悪いと決めつけることができません。
なぜなら、
ある人の性格が、
見る人によって快であれば、
その人は性格が良いと言われます。
また、見る人にとって不快であれば、
性格が悪いと言われます。
またその人が発しているエネルギーや、
これまで生きてきた環境、
受けていた教育によっても、
判断は異なってきます。
同じ人物を見ても、
「変わりもので、何を考えているかわからない人」と否定的に評価をする人もいれば、
「個性的で知性の高い人」と評価する人もいます。
ですから、
性格というのは、
本来、良い悪いの二元論で語れるものではないと思うのです。
では、性格とは何か?
それはずばり思考の癖ではないでしょうか。
全く同じものを見ても、
人によって反応は違っていて、
そこから導き出される結論も変わってきます。
たとえば、何事もネガティブに捉える思考癖がある人は、
新しい環境に飛び込む人に対して、
ひたすらに「危ない」と言って心配します。
しかし、物事には必ず両面があるので、
リスクだけでなく、
そのチャレンジによって得られる恩恵も必ずあるはずです。
また、過去に一度うまくいかなかったからといって、今回も同じになるとは限りません。
しかし、思考の癖というのは強固なもので、
信念体系まで作られてしまうこともあります。
たとえば、
「女性はみんな感情の起伏が激しい生き物だ」
と言う男性がいたとします。
しかし、おそらくは過去に関わった数人の女性がそうであっただけで、もちろんそうでない人もいます。
サンプルが少ない割に、主語が大きくなってしまっているのですね。
でもその男性は、女性は感情の起伏が激しい生き物だという信念体系をもっている。
これもまた思考の癖です。
同じような経験をしても、
「たまたまあの子は感情的なタイプだったな〜」
とか
「普段はそうでもないけど、生理前だけイライラしてたな〜」
と解釈する男性もいます。
このように思考の癖は、信念体系まで作り出し、それはもはやパーソナリティーと呼べるのではないでしょうか。
思考の癖は、性格を作る。
しなやかな血管のように、柔軟な思考を持てたなら、血流も良くなり、心の巡りまで良くなっていくのではないでしょうか。