物分かりの良い人、
我慢強い人、
愚痴の一つも言わない人。
社会人として、日本では特に好まれるパーソナリティではないでしょうか。
しかし、良いとされている性質にもやはり一長一短はあります。
このような人は、感情を抑制することで、
心の奥底に怒りを溜め込んでいることが多いです。
これがまた本当に多い。
怒りや悲しみをなかったことにして溜め込むと、どうなるか?
心の奥底が怒りでいっぱいになり、
その怒りを発散させたくなるような出来事を引き寄せます。
そこで、感情を発散させたり、
自分なりにクリアニングしたり、
何らかの形で怒りを表現できれば良いのですが、
それが出来なかった場合、
さらに怒りを溜め込むことになります。
感情は感じ切ることで消えていきます。
感じ切らないと、未消化のまま、いつまでも残ってしまうのです。
だから、それがどんな感情であれ、
自分が感じた感情は大事にしてあげてほしいのです。
良い悪いは理性のジャッジメントであって、
感情に良いも悪いもありません。
生身の人間の感情ですから、
それはそれはドロドロしたものもあるでしょう。
過去の古傷のように、ヅキヅキとするものもあるでしょう。
しかし、
ただあるがままに感じ切ることで、
感情は成仏されます。
それはまるで、自分のことを忘れないでと感情が叫んでいるかのように。
あなたが感じたその感情、
じっくり感じてみてくださいね。