2月9日より始まる保田圭ちゃん出演の舞台『チョコレートガールズ2』。
土曜日からチケットの一般発売が始まっています。

チケットはe+のみの取り扱い。
14日のバレンタインバージョンの公演は、発売と同時に完売しています。
千穐楽?となる13日の夜公演も残り僅か。
チケットがまだの方、早めに確保した方がいいかもしれません。




さて。
けいちゃんの22作品目となる次の舞台に期待を寄せながら。
19作品目。
そう、“女優保田圭”の代表作となった舞台『人生はショータイム!』。
このDVDを楽しむ日々が続いています。


劇場で初めて観たときから魅了され。
千穐楽を終えても夢からさめず。
しばらく心を奪われたままだったあの舞台。

もう3ヶ月が経ちますね。
さすがに落ち着きは取り戻していますが。
舞台を思い出してワクワクドキドキしたこと。
何度もありました。


その自分の記憶にも鮮やかな舞台が。
ようやく手元に。
自分の記憶も、より鮮明になった気がします。
いつでも夢に連れて行ってもらえるのが嬉しいです。

自分がまた楽しめることはもちろん。
観劇したいと願いながらも叶わなかったみなさんに確認して頂けることも。
けいちゃんの代表作が形として残されたことにも。
本当に感謝の気持ちです。



舞台を観ての感想は、ブログにズラズラと書き留めておきました。
作品全体のレポから
けいちゃんの芝居について
男性キャスト編に
女性キャスト編も
4本も書いたのですね(苦笑)


どれも長くて駄文ですが。
自分がいかに魅せられたのかが本人的にはよくわかります(笑)


今回、DVDで確認してみると。
レポには書き漏れていたことに気がついたり。
好きな場面やセリフを思い出したり。
劇場では追いきれなかった部分もあったりで。

なので、DVDを鑑賞しての感想もまとめておきたいと思います。


収録時間の兼ね合い?
制作者側の意図??
からか、カットされているシーンもあるので。
自分の記憶も完璧ではないのですが。
少し補足もしておきたいなと思います。

また、長くなると思います(苦笑)




まず、オープニングシーン。
けいちゃんもパンフレットの座談会で言っていましたが。
ここは一回通して観た後に観ると、理解度が違います。

一度しか観劇できなかった方は待ちに待った二回目なのではないでしょうか?
DVDが初見の方には、早いうちに二回目を見て頂きたいと思います。


エリコの「ただいま」。
あの一言は、
声のトーンも
言い方も
言葉に含めた思いも。
他のシーンとまったく違うことに気づかされるでしょう。
もうそこから、こみ上げてくるものがあります。

このステージが輝いていた時を目撃していた者としては。
光の当たらないステージには切なさも感じます。


ここで、翔が乗り移ったかのように話すエリコ。
あぁ、エリコの中ではまだ翔が生きているんだなぁ
と感じられて。
泣きそうになりました。

「私は熱いものがつくりたいのっ」
という今のエリコの仕事に対する思いには。
翔の魂が、エリコの人間としての核にまで根付いていることも感じさせます。




物語は1980年代の赤坂、コルドンブルーへ。
このナレーションは小井戸先生?


最初のショーからド派手で。
驚いたことを思い出します。

DVDに要望を言うなら。
他のショーもそうですが、もっと引きの映像が欲しかったですね。

贅沢な話ですが、観劇は前の方の席だったので。
ショーに関しては、真ん中よりも後方で観たらもっと奥行きを楽しめるのではないかと思っていました。


映像はアップが多め。
けいちゃんや日向薫さん、イケメントリオ(渡辺大輔さん、北代高士さん、河原田巧也さん)のメインキャストたちが踊っているときは特にそう感じます。

表情まで見られるのは嬉しい反面。
全体から感じる圧倒的パワーは半減してしまいました。
それでも、魅せられるショーであることは間違いありません。


けいちゃんが参加するショーの2つ目。
エリコとうらら(吉見麻美さん)の火花散るダンスは、アップのおかげで、すごくいい表情を残してくれています。

曲の最後、カウンターで28分過ぎ。
けいちゃんがステージに座り、流し目から投げキッスの部分。
これが最高に綺麗で気に入っています。


劇場で、正面や斜めから観た時もセクシーで綺麗でしたが。
この真横アングルは妖艶な感じが一層出ていますね。
横から撮ってくれたDVDに拍手(笑)



ちなみに。
DVDパッケージの裏面の青いドレスのエリコは、このダンス部分ですね。
衣装が途中で変わったようです。


このミニドレスもフワッとして可愛いですが。
DVDに収録されているドレスの方が、細身でスタイルの良さを感じさせます。

裾に動きが出せるデザインなので。
腰を動かすようなセクシーな振りがあるこの曲には、ぴったりかと思います。



セクシーなダンスと言えば。
エリコの初ステージでのアマポーラ。
あれはエリコは踊りませんが、周りの衣装とダンスはかなりセクシーでした。

女性ダンサーは、直前にけいちゃんが着たツンブラと同じような衣装で。
エリコを引き連れてくる渡辺さんと北代さんは上半身裸同然。
鍛えられている体なのでさまになります。


ダンスは無く、歌うだけのエリコですが。
北代さんを見るときに下げる視線が色っぽいこと。
DVDのおかげで気がつきました。




エリコが女優になって。
ドラマの制作発表をした後。

オーナーのみどり(日向薫さん)にテレビなんか見ていないと言い張った翔。
「エリコに緑は似合わない。あいつは赤だ!」
というセリフ。
あれには劇場で勝手にニヤリとした自分です(一回目はスルーしましたが)


このセリフ、一般のお客さんに伝わるのは、翔が意地を張っていることだけでしょうが。
自分は、けいちゃんが緑レンジャー(2009年に中居さんが命名)でもあることを思い出したり(笑)
でも、けいちゃんはやっぱり赤なのでね。

このセリフが示すように。
この後のエリコのダンス衣装はすべて赤になります。
そこも、演出する翔のこだわりですね。


そして、オープニングシーンのエリコが赤いコートを着ていることにも。
ハッと気づかされ、感慨深いものがあるのです。



翔とみどりのこの会話から。
舞台は上手と下手で展開していきます。

上手は翔たちが居るコルドンブルー。
下手はエリコが住むホテルの部屋。
片側だけにライトが当たり、同時進行です。


ここも引きの映像が欲しかったですね。
ライトが当たっていなくても動きがあるのですが。
映像には暗くて映らないかな?
このDVDでは伝わりにくいかもしれません。


翔とみどりが真剣に語っている場面で。
客席の笑い声が入っていますよね?
あれは、下手側にライトが当たっていない間も、村上瞬(齋藤ヤスカさん)がエリコを押し倒す練習をしているからです。
その姿が滑稽で(笑)

でも、上手では真面目な話がされているので。
観客は遠慮がちに笑っているのです。


村上の
「のりだけにノリノリ~」
はスベり芸のように笑いがおきます。

千穐楽は缶を開けたら海苔ご飯が入っていたようで(笑)
ヤスカさんは知らなかったのかな?
かなり驚いているように見えました。


押し倒されちゃうけいちゃんのスカートがだいぶ上がってしまって。
超ミニスカ状態。
普段なら見えても大丈夫だとわかっていても心配しますが。
ツンブラを観た後だと、冷静だったり(笑)


上手にライトが当たっている間。
ペチペチと音がするのも、エリコが上半身裸の村上を叩いて抵抗しているからです。




小林プロデューサー(崔哲浩さん)にプロポーズされたエリコが翔に相談する場面。
片思いの女心がすごく出ていますよね。
「とめないのかな?と思って」
にはキュンとしました。

舞台ではモテる役が多いけいちゃん。
今回もそうですね。
でも、振り向いて欲しい翔は…なので。
珍しく片思いの芝居が観られます。
その女性らしさが愛しいです。


観劇した時は、今まであまりなかったけいちゃんの片思い演技に集中してしまっていたので。
ROLLYさんの複雑そうな表情。
DVDでしっかり確認できました。




声の通りの良さを生かした怒声も、もちろん響き渡っています。
酔っ払ってコルドンブルーにやってきたエリコの
「待ってなんかねーよ!!」
には劇場の空気が張り詰めましたし。
「ひとりなんだよー!!」
の叫びは痛々しくて。


笑ったり怒ったり。
酔っ払いなのでテンションがころころ変わるのですが。
この振り幅の大きさには驚かされたものです。




このDVDで一番カットされたのが、エリコに言い寄る梅宮(高原知秀さん)のシーンですね。
確かに、台本をスマートにさせるなら自分も削ると思います。

ただ、台本でなく上演されたものからカットされたので。
DVDは若干繋がらなくなってしまいました。


特典DVDのメイキングにあったエリコへのプロポーズ。
後半にある、うなだれて言うシーンよりも前に、「結婚して」とコルドンブルーに押しかけ、食い下がるシーンがあります。
翔とふざけあうシーンもありつつ。
エリコを追い回す流れです。

だから、翔の
「女にあそこまで熱くなるなんて」
に繋がるのです。




ストーリーも佳境に入り。
コルドンブルー閉店を翔が宣言するところから。
舞台の熱はどんどん上がっていきます。

翔がみんなを奮い立たせる
「二度と振り返るな!」
「何の未練も残すな!」
にはこちらも熱くなったなぁ。


そして。
オーディションにやってきたエリコの感情入りまくりの歌。
翔が思わず歌声を重ねて。
しびれました。


涙を堪えながらのエリコの語り。
こういう、感情を吐露するような。
哀愁ある語り芝居は、けいちゃんの得意とするところ。
エリコに泣かされます。

翔の語りからボロボロ泣いていた河原田くん。
いい表情してますよね。



翔とエリコの距離がやっと縮まって。
翔がエリコに掛ける言葉
「人生はショータイムだ。どこにいても。どんなときでも。最高の女でいろよ!」
には作品のすべてが集約されている気がします。

翔らしさがあり。
エリコを思う気持ちもあって。
パーッと晴れ渡るような気分でした。


けいちゃんにもそうあって欲しい。
いつでもどこでも最高に輝いていて欲しいです。



ラストの翔とエリコの語りでは。
エリコの
「ショーって…不思議よね。あのスポットライトをあびたら最後、もう逃れることはできない」
というセリフ。

エリコはきっとこれからも、スポットライトをあびる仕事をしていくのだろうなと感じさせましたし。
オープニングでテレビの世界で成功しているエリコに繋がって。
しみじみ良かったなぁと。


このセリフ。
これってけいちゃん自身もそうなんだろうなぁと思わずにはいられません。
舞台、ステージに立つこと、本当に楽しんでいますからね。




翔が麻里(下田麻美さん)に刺されて。
取り乱すエリコ。
ここで、気づかされたのが、「翔」と名前を呼ぶだけでも感情がすべて違っていたこと。

これよりも前の、
告白しかけた時
嫉妬している時
ヌード女優になる直前の語り
どれも違います。


だからこそ。
エリコの泣き叫びながらの「翔」には。
取り乱し、パニックなっていることがより伝わるのでしょう。



翔に怒られ、送り出されたエリコはラストショーへ。
集大成と言うにふさわしい最高のショーでした。


エリコの最後の表情がすごく良くて。
泣きそうになりながらも、笑顔を絶やさないように。
翔を心配しながらも、最後まで魅せようとする。

このギリギリの感情でステージに立つエリコの表情。
鳥肌ものでした。



本編DVDはここで終わりますが。
より劇場に近い感じで見るならば。
エリコのスポットライトが消えた直後に、特典DVDのカーテンコールを再生して下さい。

舞台全体の流れを体験できると思います。