観劇レポ、2回目は保田圭ちゃん出演「夏の夜の夢」です。
前作の「羅生門」から2年程あいて、新たな保田圭をみせてくれました。




シェークスピアを原作に、歌舞伎役者の尾上松禄さんが主演。佐藤江梨子さん、河相我聞さん、海東健さん、村井国夫さんなど幅広い出演人でした。


松禄さん演じる妖精のイタズラで、けいちゃん、サトエリさん、我聞さん、海東さん4人の恋愛関係がもつれていきます。
けいちゃんは国王の愛娘で、親の決めた相手と結婚させられそうになりながらも、一途に恋人を想う可愛らしい役でした。


ストーリーは原作を読んだことはないのですが(外国作品は見るのも読むのも苦手なので・・・)少し変えているようです。


若手4人頑張ってました。
サトエリさんは、長身を生かした大きな動きが良かったと思います。色気のあるシーンはお手のものという感じです。
我聞さんは若手の中では舞台経験が豊富なようで、4人の中では落ち着いていた印象があります。
海東さんは声に力強さがありました。



松禄さんの妖精はもっと軽やかな方がいいんじゃないかと思いつつ。
でも、舞台を力強く踏む音に(歌舞伎の片鱗をみたようでもありました)妖精の子供っぽいやんちゃな感じを印象付けられました。
松禄さんと村井さんのアドリブは楽しかったです。




けいちゃんにとってこの舞台の大きなポイントは、まず、キスシーンがあったことではないでしょうか。
そういうのがあるのは何となくわかってましたが、前半の早い段階でもあり、相手役の海東さんと舞台のヘリで会話したまま行われるので、びっくりしました。
3列目にいたので、キスシーンは目の前。かなり近くてドキドキしました。
複雑な心境の方もいたようですが、恋人同士の綺麗な場面になっていたと思います。


そして、恋する女の子の真っ直ぐな感じが良く出ていたと思います。
妖精のイタズラによって心変わりした恋人に詰め寄るシーンでは声に抑揚もありましたし、元通りになった恋人に寄りかかっているときの表情は幸せに満ちていました。


前作よりも成長していることがうかがえる素敵な作品でした。




この作品はたぶん映像化されていないので、もう二度とお目にかかることはないと思います。
とても残念です。