新年度が始まり、進級や進学と大きな喜びと改めてお子様の成長を享受されておられると思います。

学校や教室・先生などが変わる事で、環境や状況の変化などに慣れれるのか、不安もあるのではないでしょうか。

「ご飯だから片付けて」や「寝る前に歯を磨いて」等と定形のお子様に言ってもすぐ行動に起こさなかったり、口答えされたりして、「ついカッとなって怒ってしまった」り、「イライラして八つ当たりしてしまった」など怒りへの後悔は誰しもが

経験している事でしょう。

当然、発達障碍や知的障碍と言われているお子様は、障碍特性から特定のことに強い拘りを持っていたり、社会性やコミュニケーション能力が低い為に、言われたことに応じる事が出来なかったり、反応を示す事が難しい為に「イライラ」や「ストレス」が溜まってしまい、「起こらない様にしないと」と我慢していると、

溜まった不満が爆発するかもしれません。

                         

怒ることは悪いことではありません。怒りは自然な感情です。

真剣だからこそ怒ったり、スポーツの場面では怒り(悔しさ)がエネルギーに変わり、展開が良くなるメリットもあります。

 

アンガーマネジメントでは、「怒りの感情をコントロールすること」が重要なこととして各地で講習などが行われていると思います。

 

アンガーマネジメントでは、「衝動」「思考」「行動」の3つの側面からコントロールを考えられていると言われています。

「衝動」イラッとしたら6秒ルールで我慢してみる。

「思考」約束などを裏切られた時の怒り、(どういう時に自分は怒るのかを知る)

「行動」怒らない行動をとる(関りをもたないなど)

頑張って「衝動「思考」「行動」をコントロールしても、イライラや怒りが軽減されないのが、障碍をもつわが子に対してではないでしょうか。

自閉症(ASD)のスティーブン・ショア博士(ボストン大学)は「私は、18か月で自閉症ドラゴンと出会いました。中には、生まれる前からドラゴンに出会っている子どももいる様で」と講演などでおしゃっています。

 

発達障碍や知的障碍のお子様に対して怒ったり、イライラせずに日々過ごしていく為のアンガーマネジメントは、

①障碍特性とつながりある事柄を知る事です。

 (障碍特性は単に拘りが強かったり、コミュニケーション能力が低かったり、社会性や常識が認知されないだけでなく、感覚過敏や鈍麻、1人ひとり個の性格など多岐にわたっています)

②結果を見て判断しないでください。

 例えば生徒が授業中に教室から飛び出し、校庭を走ったとします。

 先生は「授業中に何で教室から出て校庭を走り回っていたの?」と走り回った行動を叱責するでしょう。

 ・急に何か思い出して走っているのかも?

 ・蝶々が気になり追いかけているのかも?

 ・授業が退屈だったのかも?(きっかけを推察します)

 教室を出て走り回ったのは結果です。

 結果を追求しても問題や不適応行動の改善にはつながりません。

結果の前に行動があり、行動の前に行動に走るきっかけがあります。

きっかけが何か分かれば対策を講じる事ができ、教室から出て校庭を走り回る事は無くなります。

障碍特性を知る事で、「感覚刺激を求めているんだな」とか、「このことについて強い拘りを持っているんだな」などと理解することができ、それだけで今まで怒ってしまった事やイライラした事が軽減されると思います。

更に特性からくるきっかけを事前に工夫、改善する事で問題や不適応行動が少なくなると思います。

結果、アンガーマネジメントができている事に繋がります!!

ある人がこんな言葉を紀元前に残しました!

 

敵(相手)を知り

己(自分)を知れば

百戦(どんな事や時も)危うからず!!

 

どこか似ていませんか...

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